[1073]世界の激動

 世界は激しく動いています。

 G20では米中などの各国首脳会談で政治的経済的かけ引きが行われています。ウクライナ戦争はウクライナ軍によるポーランドへの迎撃ミサイル発射着弾をきっかけとして、バイデンとゼレンスキーの間の対立が表面化しています。党内反対派を指導部から一掃し一強体制を固めた習近平中国の西側帝国主義への政治的経済的軍事的対抗。

 食糧問題とアフリカの飢餓、世界の労働者階級の食べられないほどの貧困、中間層の貧困層化。ツイッター、アマゾン資本の大量解雇。

 日本の「反撃能力」と軍事大国化、憲法改悪、くすぶり続けている統一教会問題と政治危機、脱炭素を名分とした原発の再稼働と新増設、物価値上げの嵐••••••。

 ロシア軍に反撃するウクライナの労働者階級の闘い、ゼレンスキーの労働法改悪に反対するウクライナ労働組合プーチンの弾圧に抗して動員令に反対するロシアの労働者階級学生。しかしウクライナ戦争に反対する国際的反戦闘争の低迷、日本労働運動の産業報国会化、これを覆す力の停頓•••••••。

 この動きをすべて一挙に把握することは困難です。

 現実否定的•変革的立場にたって、起こった現実をまず現象輪的に認識しそこから下向的に掘り下げていかなければなりません。一つひとつの出来事を他の出来事との関係において個別的に分析し、把握しなければなりません。分析的•綜合的にです。

 現代世界の“いま•ここ”はこういう方法論的なことを確認し、この世界の内部で腰を据えて現実の動きを凝視しなければならないと思います。悪事が渦巻き吹き荒れて世界の労働者階級民衆を襲っています。パンドラの箱は新型コロナ危機と戦争でひっくり返され、覆い隠された矛盾が露頭したのです。

 動中静の構えで現実と対峙しなければなりません。。