[1131](寄稿)医療あれこれ その73−2

ペンギンドクターより
その2
 大晦日に下の娘夫婦がやってきて久し振りに午後3時ぐらいから日本酒を飲みました。彼女たちはこの4年余り「不妊治療」をしていますが、うまくいきません。菅内閣の英断で不妊治療の保険適応が動き出したので、もっと頑張るという話を聞きましたが、私自身は正直なところ諦めています。「不妊治療」についてはいずれまとめてみたいと思います。
 岸田内閣は「異次元の少子化対策」という「抽象論」を語っていますが、少子化対策の根本は、シングルマザーやシングルファーザーが心安らかに子育てをできる環境を作ることです。わかりやすく言えば、自民党保守派の家族観を撲滅することになります。こどもは社会の宝として親でなく社会がともに育てるということです。旧統一教会とつるんでいた自民党保守派はそれよりもっと深く「日本会議」と関係していますが。その家族観は同じ復古主義です。
 東京都はこども一人月5000円の支給と言っているようですが、これも本質的な解決ではありません。お金を支給するより、配偶者控除(人手不足ですから共稼ぎはどんどん増やす)をやめて大胆に子ども控除を増額することです。ばらまきは一時的なものですが、税制改正は持続します。参考:岩田規久男『「日本型格差社会」からの脱却』(光文社新書、2021年7月30日初版1刷発行)。
 だんだん脱線するのでこのへんでやめます。
 下の娘たちは元日にお雑煮を食べた後、静岡の旦那の実家に出かけていきました。大晦日は彼らと日本酒を呑みつつ、医師ネットワークM3で貯めたポイントを交換した豪華なお節料理(3万円程度)を前出しで食べつつ、紅白を見ました。凄いものですね。まったく知らない歌手が飛んだり跳ねたりして、ダンスだけは惚れ惚れしました。もちろん私はいつものように21時過ぎにお先に寝ましたが、時代は大きく変化していると実感した大晦日でした。
  
 年明けは、いつものように元日の実業団ニューイヤー駅伝、2日3日は箱根駅伝、55年ぶりの立教大学が最下位を免れたのは朗報でした。駅伝というのは、走るだけなのですが、面白いものです。箱根駅伝の面白さは、やはり周囲の自然の面白さかなと思っています。海と山と都市、日本の自然の豊かさを感じられます。
 
 私の仕事始めは5日(木)でしたが、午後は強風というので、6時前のまだ真っ暗な早朝に公園散歩で歩数を稼ぎました。外気温2度、革ジャンの腕に反射板を巻いて、女房に送り出されました。もちろんいつものように4時起きですから医療クイズの回答、朝食とトイレは済ませています。ウェザーニュースのおかげで一時間毎の風速もわかるようになって散歩の予定がたてられて感謝しています。
 ここで横道にそれます。
 コロナ禍で那須の掃除以外に家を空けることがなくなったので、ほぼ3年、毎日朝起きると医療者ネットワークの「医療クイズ」回答を欠かしません。本日1月13日現在、医師国試正答率74.1%(1229問中911問正解)、薬剤師国試46.1%(1116問中515問正解)です。一年余り前はそれぞれ69%や39%でしたから、大分向上したのですが、薬剤師の国試は化学式や物理化学の公式を忘れたというよりまったく知らないので、これ以上は無理です。でも朝目覚めてすぐ、回答して正解だとちょっと気分がよくなります。間違えると30分ほど不愉快ですが……。以上は日経メディカルのクイズです。他にケアネット、M3、Medepeerなどが毎日あります。結構仕事の役にも立ちます。
 またそれぞれのネットワークでは講演会などを視聴するとポイントが付与されるので、M3、日経メディカル、ケアネットの3種類だけは、アンケートに答えてポイント稼ぎをしています。上記の「お節料理」はM3のポイントを使いました。M3はそういうグルメに使用しています。ケアネットはポイントをユニセフに寄付します。これは月に1万円、年間12万円にもなります。日赤への寄付もあるのですが、日赤病院に在籍したことがあり、寄附金の使い方に気になることもあったので、ユニセフにしています。日経メディカルは私が食材を購入するスーパーがイオン系列なので、女房のワオンカードにポイントを移して日々の買い物に役立てています。
つづく