[1203]必勝のしゃもじ

 岸田首相はゼレンスキー大統領に「必勝」と書かれた広島のしゃもじを贈りました。これには日本の野党もメディアもさすがに反発しています。

 3月24日の参議院予算委員会立憲民主党の石垣のりこ議員が、岸田首相に「しゃもじ」を贈った理由について質問すると、岸田首相は「外交の慣例として、地元(広島)の名産の土産を持っていくことをよくやる。今回、地元(広島)の名産である『しゃもじ』をお土産として使った」と説明しました。 これに対し石垣議員は「日本がやるべきは、和平をどう行うかで、必勝というのは不適切だ」と批判した。

 岸田首相が選挙運動のためにしゃもじを贈ったという批判も出てきました。立憲民主党蓮舫参院議員はツイッターで「選挙と戦争の区別がつかないとしか思えない」と批判しました。

 私の意見:ゼレンスキーに「必勝」と書いたしゃもじを渡すということは、戦争を煽る軍扇を渡すようなものです。岸田首相はしゃもじの必勝で煽られた戦闘の向こうに、死を望まない兵士が立っていることには関心がない。