◆◆◆ 敗戦日父親の耳は難聴に南方戦のマラリア罹患
骨川筋衛門 作
小学生の頃は、父親から「白骨街道」と呼ばれる「インパール」作戦の戦況をよく聞かされました。
小さい時には、まるで勝っているかのような「話」が多かったのです。
しかし、後年、補給なく、食糧難になり、あっても雨期には米を炊くと甘酒のような、お粥のような状態になったとか、コメが無くなると、バナナをとって食べて、凌いだと聞かされました。耳は蚊が媒介する「マラリア」に罹患して、難聴になったといっていました。
インパール作戦は、もともと短期間で勝利するという「作戦・計画」で始まったと、いろいろな本に書かれています。
TVでも詳しく調査して放映しました。
そして、実際には実現不可能な「勝てるという夢想」が先走った作戦で、現場では、立案者の牟田口廉也(むたぐちれんや)中将以外は、その作戦には反対でした。
そのため、牟田口は、日本にいる東条英機に懇願し、東条英機は仲間意識から「作戦を遂行」を許可しました。
その結果は、惨敗というか悲惨というか、夢想でしかない非現実的な「失策」で、多くの人を病と飢餓などで「殺害」したようなものです。
別の戦時の日本軍の作戦の残酷な事件ですが、ガダルカナル島の「餓死(がし)」も(ガダルカナル島のことを、日本では「飢餓(きが)」の「餓(が)」をとって「餓島(がとう)」と呼ぶようになったのも、食料・兵器等の補給も考えずに多くの兵士をガナルカナル島に送り込み、戦死者よりも、飢えと病で死んでいった兵士が多く出たからです)
このようなバカげた戦争を二度と繰り返してはなりません。多くの国民・労働者を戦争に駆り立てないような、労働者・民衆が一致団結して、「戦争には反対」という声を上げていきたいものです。
牟田口廉也のことは下記のアドレスからご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%9F%E7%94%B0%E5%8F%A3%E5%BB%89%E4%B9%9F
牟田口廉也 - Wikipedia
ja.wikipedia.org
「敵兵を殺して食おうじゃないか」というタイトルでビルマ(今のミャンマー)での「インパール作戦」を語る人がいます。
有料ですが、少しでも読んでみてください。
https://www.asahi.com/articles/ASLCW0043LCVUTIL04N.html?iref=pc_rellink_05
また、ガダルカナル島のことは、水木しげるさんの戦争漫画に実像がよく描かれています。
読んでみてください。
また、大岡昇平(おおかしょうへい)氏の『俘虜記(ふりょき)』という作品も読んでみてください。