2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

[1446]労災多発 先端技術で防げるか?

2022年労働災害による年間の死傷者が13万2533人になりました。過去20年で最多です。死者は755人です。1日に360人以上の労働者が死傷していてもメディアで伝えられるのはその一部だけです。 テクノストレスによる過労死はクローズアップされることはあります…

[1445]北朝鮮中央通信、プーチンに「同志」という呼称

26日の日経新聞「風見鶏」でロシアと北朝鮮の最近の接近ぶりについて書かれています。 韓国国家情報院によれば100万発以上の砲弾が北朝鮮からロシアに送られたといいます。北朝鮮は偵察衛星の打ち上げに成功しましたが、ロシアの衛星技術が供与されたといわ…

[1444]米政府、トマホーク3500億円売却承認

11月27日トマホークの日本への売却が米政府で承認されました。 昨年12月敵基地攻撃能力の保持を閣議決定した岸田首相は2月27日の衆院予算委員会で、政府が保有を決めた敵基地攻撃能力(反撃能力)の手段を巡り、相手国の領空に自衛隊機が入って軍事施設を爆…

[1443]「AIと私たち」についてーその5 「大企業が囲い込むネットと生成AI」

承前 前回で問題の焦点が生成AIの私的所有の問題に移されました。インタビューアーが次のように質問しています。 ーーAIを利用すればするほど私企業が利潤を上げる、と。 大澤「元ギリシャ財務相で経済学者のヤニス•バルファキス氏は現在の資本主義を『テク…

[1442]「AIと私たち」についてーその4 労働の意味が失われる⁉️

承前 インタビューは終わりに近づきました ーーAIによって労働の意味が失われるとしたら、社会はどう変わると考えますか。 大澤「賃金労働によって価値のあるものを作り、商品として流通、消費させるというメカニズムが矮小化していくとしたら、資本主義の終…

[1441]「AIと私たち」についてーその3 AIに「人間ならでは」の仕事を奪われる? 

承前 朝日新聞による社会学者・大澤真幸氏へのインタビュー「AIと私たち 労働と社会のゆくえ」についてここまで大澤氏に教わりながら私の解釈を書いてきました。しかしここから大澤さんの意見は誤っているのではないかという感想をもったので書いていきます…

[1440]「AIと私たち」についてーその2 概念と現実

承前 ――つまり、情報処理の仕方が人間とはまったく違う、と。 大澤真幸氏「ええ。それに加えて『記号接地(シンボルグラウンディング)問題』があります。人間は記号、つまり言葉を身体的な感覚によって実世界と結びつけて理解する。しかし、身体を持たないA…

[1439]「AIと私たち」について―その1 AIは限りなく人間に近づいていく?

11月2日朝日新聞のオピニオン欄に「AIと私たち」というテーマで社会学者の大澤真幸さんにインタビューした記事が載っています。 おもしろかったので紹介します。 人間とはまったく違うのに成り立つコミュニケーション 問――生成AIの登場により、AIは人間に限…

[1438]3年前の記事

2023年5月寿都町、神内村で進められているNUMO(原子力発電環境整備機構)による核のごみ最終処分場の概要調査の中間報告が出されました。 NUMOは寿都町の「対話の場」で「寿都町の大部分に明らかな不適地はなかった」との報告を行いました。これを受けて片…

[1437]2年前の記事

2年前の記事 2021/11/18 [707](寄稿)コロナ対策、身の回りの換気状態 - ◼新型コロナ危機のなかで ペンギンドクターより その3 転送する小嶋医学生の意見は「なるほど」と読み過ごしていたのですが、数日前朝日新聞の投書欄で彼の主張を再び見つけ… 続き…

[1436]1年前の記事

はてなブログさんから1年前の記事を送っていただきました。 第二次世界大戦の戦後はウクライナ戦争、ガザ戦争で終焉しました。メディアを通して映し出される人と街が壊されていく現実は厳しい。イスラエルはやめようとしません。イスラエルを支えるアメリカ…

[1435]朝日新聞「そごう・西武 池袋の乱」について

セブン&アイによるそごう・西武の売却に反対する同社労働組合のストライキの特集記事が、朝日新聞11月14日〜18日に連載されました。 そごう・西武労組、顧問弁護士と会社側、親会社とのせめぎ合いが書かれていてリアルではありました。ストライキは会社売却…

[1434]米つなぎ予算がやっと通過

やっとアメリカのつなぎ予算が下院と上院で通過し政府機関の閉鎖は免れたようです。現行のつなぎ予算は11月17日までが期限でギリギリで可決されました。 米国の会計年度は10月1日から9月30日となっています。本来なら9月30日までには次年度の予算案を成立さ…

[1433]武器輸出規制緩和を自公合意

東京新聞が16日、一面トップで防衛装備品の輸出ルールの緩和を報じました。イスラエル軍のガザ攻撃が激しくなる中で、日本政府はその陰に隠れるかのように武器輸出の規制を事実上撤廃する方向に進んでいます。 東京新聞はリードで「自民、公明両党は15日、外…

[1432]ドイツが即時停戦に反対

イスラエル軍はガザのパレスチナ人老若男女を虐殺しつづけています。人も建物も破壊しガザ地区を更地にして地下のハマス軍攻撃の環境を整えつつあります。 「人道的一時停戦」も攻撃の条件をつくるための時間稼ぎに過ぎないと思われます。G7の政府は早くから…

[1431]首相の器は「ザル」

11日の朝日新聞「多事奏論」で高橋純子編集委員が岸田文雄首相の人物評を書いています。このコラムに立憲民主党の逢坂誠二氏がブログ「徒然日記」で感想を述べているので合わせてここで紹介します。 高橋さんは器が大きいとか小さいとかいうが、岸田首相は「…

[1430]反イスラエルが連鎖的に

南米で反イスラエルの動きが連鎖的に起こっています。 ロイター通信を参照します。 [ラパス/エルサレム 1日 ロイター] - 南米ボリビア政府は31日、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を理由にイスラエルと断交したと発表した。コロンビアとチリも協議のため…

[1429]芳野連合会長発言はセクト主義

連合芳野会長が立憲民主党の泉代表に共産党の支援をうけた候補者を連合は推薦できないと強く批判しました。 朝日新聞は次のように伝えています。 連合・芳野会長、立憲と共産の接近にクギ 「組織内の不安解消を」 11/9(木) 18:00 立憲民主党の泉健太代表と連…

[1428]ウクライナ、国内から大統領選の声

ウクライナの大統領選挙が来年3月に行われるといわれていますが、ゼレンスキー大統領は「戦時中に選挙を行うという考えは無責任だ」、国民を分断することは避けたいとして選挙は行わないと言っています。(7日ロイター通信)戦局は膠着しておりNATO•欧米諸国…

[1427](寄稿)医療あれこれ(その96)−3 糖尿病の病名変更の件

ペンギンドクターより その3 転送する主張は糖尿病の病名変更の件です。 ではまた。 *************************************** ダイアベティス? わかりやすい母国語の病名をつけるべきだ ~糖尿病の呼称について ナビタスクリニック新宿 濱木珠惠 2023年10…

[1426](寄稿)医療あれこれ(その96)−2 「人口減少」について

ペンギンドクターより その2 次は「人口減少」についてです。本の紹介です。こちらも次回ちょっと詳しい内容に触れるつもりです。 ◍大西広『「人口ゼロ」の資本論 持続不可能になった資本主義』(講談社+α新書、2023年9月20日第1刷発行) 大西広は1956年生…

[1425](寄稿)医療あれこれ(その96)−1 「がん」について

ペンギンドクターより その1 皆様 いよいよ11月、普通なら晩秋間近の時期ですが、今日も夏日が予想されています。しかし、朝は寒いですね。老人には対応の厳しい日々が続きます。JOC山下会長が転倒して脊髄損傷をしたとのこと、よくあることですが、66歳とい…

[1424]「子供の心 データで可視化」

5日の朝日新聞一面に子どもの自殺やいじめを予防するために日頃の行いなどをデータ化して使う学校現場の特集記事が載っています。 私はこの記事の見出しを見て、驚きました。なんてことをするんだ、と思います。 子どもは悪く思われるのが嫌で良いデータにな…

[1423]動くイスラエルの世論

ガザ侵攻は住民と街を破壊しつづけています。3日の日経新聞を読んでネタニヤフ首相の強硬策の背景を推論することができます。 イスラエル紙マーリブが27日に発表した世論調査では、軍が大規模な攻撃に乗り出すべきだとの回答は29%、待ったほうが良いが49%で…

[1422]ヒズボラ指導者がアメリカに警告

イスラエルのガザ侵攻はヒズボラとの戦争に発展する危険性があります。すでにイスラエルとレバノンの国境近くで両軍の衝突が繰り返されており、ヒズボラ指導者ナスララ師がイスラエルの背後にいるアメリカに戦争拡大の警告を発しています。 ロイター通信が伝…

[1421]岸田首相がフィリピン訪問

政府は戦闘機をオーストラリアに派遣し共同訓練をすすめる段取りを進めていることを昨日の記事で書きました。 さらに岸田首相は自衛隊とフィリピン軍の相互往来の円滑化を実現するために11月3日からフィリピンを訪問しました。東アジアにおいてアメリカを扇…

[1420]自衛隊機の海外派遣

30日の朝日新聞が防衛省の発表を一面に掲載しました。 空自機、豪へ巡回検討 事実上の海外配備、指摘 2023/10/30 防衛省は、航空自衛隊の戦闘機をオーストラリア空軍基地に一定期間派遣するローテーション展開の検討に入った。早ければ来年度にも段階的に始…

[1419]ガザ危機、酒井氏の提案

2日の東京新聞「こちら特報部」欄で「ガザ情勢深刻化 酒井啓子•千葉大教授に聞く」という特集が組まれています。 そのなかで酒井さんが「日本が果たす役割は大きい」という見出しで「独自のスタンスで停戦案」を出すことを提案しています。4次にわたる中東戦…

[1418]福島第一原発の汚染水漏れ事故、過小発表

10月25日、福島第一原発で作業中に放射能汚染水が飛散して作業員が被曝する事故がおきました。メディアは大きくはとりあげませんでした。報道では100ミリリットルの汚染水が漏れて、作業員にかかったがたいしたことはなかったというニュアンスで伝えていまし…

[1417]骨抜きにされた無期雇用転換ルール

有期雇用の無期雇用への転換が厳しくなりそうです。有期契約が5年を超えて更新されると無期雇用に転換できるルールの導入から10年が経ちました。ところが全国の事業所のうち14%が有期の雇用契約に更新上限をもうけ、5年以上の契約更新をしなくていいようにし…