[684](寄稿)本の紹介『新薬という奇跡 成功率0.1%の探求』

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ペンギンドクターより
その1

皆様
 秋晴れですが、北風が強く寒い日です。いかがお暮しでしょうか。
 コロナ感染が、突如減少して医療機関も一息ついているところです。毎日チェックしている女房からの情報です。私たちのK市は県全体が大幅に減少している中でも、ちょこちょこと感染者が認められます。相変らず注意しながら検診業務を続けています。
 いつも転送しているMRICの主張もこのところコロナ関係が少なくなっています。このまま収まるとは思いません。この猶予期間を利用して、第6波の準備を勧めるべきでしょう。幸い岸田政権も公的医療機関、特に旧国立病院やJCHOに病床数の20%をコロナ病床に転換するよう指示しているようで、どこまで実現するかはともかく、結構なことです。私が健診の仕事をしているY病院は民間病院で十分なボーナスが出せないことからナースの退職・転職が認められ、市内の日赤に流れたのではないかと、事務長が嘆いています。補助金で十分潤っているそれらの公的病院に大きな剰余金があるということは、現実にはコロナ対応が十分にはやられていないことですし、コロナ病床は動いていても、従業員に還元されていないということです。医師ネットワークでも目いっぱいコロナ対応の仕事をしても、給料は増えないというドクターの愚痴も聞かれました。厚労省の役人の天下り先として、しっかり黒字化してはいるものの現場の苦労に報いていないのは、昔と変わらない現実です。

 本日の転送する内容は、コロナ禍におけるがん患者の受診遅れの現状についての調査・分析です。(編集者註:次回掲載します。)尾崎医師は2010年東大医学部卒です。MRICを主宰する上昌広医師のグループで若いけれども出色の人物です。乳腺外科が専門ですが、5‐6年前でしたか、「若すぎる、専門家とは言えない」と私が彼の論文を引用してコメントした記憶があります。卒後10年を過ぎて経験も増えた以上、私が文句をつけることは、実際の治療内容はともかく、経験年数においては、もうありません。彼は医療界と製薬会社との癒着を糾弾する活動もしているようです。英語の論文も多いようです。現在36歳、活動的で、上昌広医師(1993年卒)の懐刀という感じでしょうか。今後の活動を注視していきたいと思っています。

 さて、本日は新薬の開発の難しさについて本の紹介をします。
 私なりの意見を述べてみたいと思います。
 その前に、ちょっと日常的なことをひとつ、私は毎朝4時半前後に起きるのですが、起床後すぐにパソコンのスイッチを入れて、いくつかの医療クイズに挑戦します。M3やケアネットなどからも毎日届くのですが、日経メディカルのクイズの一部に医師国家試験問題と薬剤師国家試験問題があります。コロナのおかげで遠出ができず、連日欠かさず回答しています。成績は現在累積で医国試が70.6%薬国試が43.1%です。まだ累積1000問には届きませんが、最近は大変真剣に取り組んでいます。つまりケアレスミスのないように注意して頑張っています。半年ほど前は、それぞれ69%台、39%台だったのですが、1-2カ月ほど前から大台に乗りました。間違うと30分ぐらいムカッとするので、緊張感をもってやっています。
 その問題をみて最近特に思うことがあります。それは「医国試」は文系であっても記憶力がありさえすれば何とかなるのと比較して、「薬国試」は科学的な知識の所有者でなければ対応できないということです。要するに物理・化学の知識が絶対的に必要だということです。しかも厖大な科学的知識が必要なので、昔の4年制では不可能であり、6年制となったのは当然だと思います。また、医・薬ともにAIの導入は絶対的に必要だと思います。つまり必要とされる知識量が多過ぎて、人間の頭の中には収まり切れません。記憶に頼っていては、処方ミスなど頻繁に発生すると私は思います。
 よく考えてみれば、私の場合当然です。元外科医で、外科医時代は、例えば「胃がんの手術」でも、多少のヴァリエーションはあっても、100例もやればパターンはわかります。まして私は1000例近くやりましたから、老眼でよく見えなくてもどうすればいいかわかりました。それが、内科医に転身して、薬剤を処方するとなると、薬剤名から相互作用など、完全に素人と同じです。まずは以前処方されている薬剤をそのまま処方しますが、患者さんの前で、クスリの本をチェックすることに躊躇はしません。また、電子カルテですから、インターネットにアクセスして、患者さんに病気の説明や、薬剤の副作用などもむしろ患者さんに納得させるためにネットの医療情報を見せながらお話しています。近い将来、AIがあれば、有能な助手になってくれると期待しています。

 さて、本です。ひと月あまり前に駅ビルの書店で見つけました。
 ドナルド・R・キルシュ、オギ・オーガス著『新薬という奇跡 成功率0.1%の探求』(2021年6月25日発行、ハヤカワ・ノンフィクション文庫)です。本書は2018年6月に早川書房より単行本として刊行されています。原文は2017年に発行されたようです。裏表紙の宣伝用のコピー文を記します。

 先史時代から人類は自然の中に分け入り、薬の材料となる木の根や葉などを手当たり次第に探し求めてきた。現在でも科学者の創薬プロジェクトが医薬品に結実する可能性はわずか0.1%であり、ペニシリンアスピリンなどの薬、そして感染症に対するワクチンの数々はまさに奇跡の所産なのだ。新薬という夢に賭けた人々の挑戦の歴史を、第一線で長年活躍する研究者が書いた名著。『新薬の狩人たち』改題。解説/佐藤健太郎

 目次を示します。

イントロダクション バベルの図書館を探索する
第1章 たやすいので原始人でもできる
     新薬探索の嘘みたいな起源
第2章 キンコン伯爵夫人の治療薬
     植物性医薬品ライブラリー
第3章 スタンダード・オイルとスタンダード・エーテル
     工業化医薬品ライブラリー
第4章 藍色や深紅色やスミレ色
     合成医薬品ライブラリー
第5章 魔法の弾丸
     薬の実際の働きが解明される
第6章 命を奪う薬
     医薬品規制の悲劇的な誕生
第7章 新薬探索のオフィシアルマニュアル
     薬理学が科学になる
第8章 サルバルサンを超えて
     土壌由来医薬品ライブラリー
第9章 ブタからの特効薬
     バイオ医薬品ライブラリー
第10章 青い死からβ遮断薬へ
      疫学関連医薬品ライブラリー
第11章 ピル
      大手製薬企業の外で金脈を掘り当てたドラッグ・ハンター
第12章 謎の治療薬
      まぐれ当たりによる薬の発見
結論 ドラッグハンターの未来
     シボレー・ボルトと『ローン・レンジャー

 これだけではチンプンカンプンでしょうが、原始人は食料がなくて餓死するしかないとき、そこにある植物を手当たり次第口にして、毒なら死亡、薬なら生き延びるという試行錯誤を繰り返して、薬を発見してきたという歴史が述べられています。しかも、そういう現実は今もそれほど変化してきているわけではないようです。この本の要約ができる能力は私にはありませんが、1年足らずのうちに新型コロナウイルスのワクチンが実用化されてきたのはまさに奇跡だということはわかりました。また新型コロナウイルスの治療薬が、他の病気に使用されている既存のいろいな薬が試されている理由もよくわかりました。急いで使わなければならない薬である以上、既存の薬に頼らざるを得ないわけです。
 この本は一般の方々の読み物としても一級品です。ということで紹介を終わります。

 私は、このハヤカワ・ノンフィクション文庫(ハヤカワNF文庫)を14表題読みました。歴史や未来学、科学関係それぞれに興味深く、納得できる内容でした。早川書房はミステリーで有名ですが、ノンフィクションも秀逸です。

 今日はこのへんで。
 これから、「豚肉の生姜焼き」を作り(下ごしらえは昼過ぎに済ませてあります)、録画の旅番組を見ながら焼酎を100㏄ほどやります。来年4月から週2日の仕事となれば、週3回料理をするつもりです。料理もパターン化すると神経を使わないで出来るようになってきました。コロナが本当に落ち着けば、JR東日本の休日倶楽部会員を利用して、女房と温泉旅行に行きたいのですが、いつになることやら、まだまだ予断は許せません。では。

[683](投稿)泊原発 再稼働審査

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泊再稼働審査 断層以外も課題は多い

 北海道電力泊原発再稼働審査で原子力規制委員会はきのう、焦点だった敷地内断層について「活断層ではない」という北電の主張を事実上了承する方向を示した。
 ただ、この日の会合では、データが不足しているとして追加提出を求め、最終判断を先送りした。
 7年半も続く審査長期化の中、北電にとっては一歩前進する形だろう。だが、義務づけられたテロ対策施設新設も含め安全面で解決すべき課題はなお多く、展望が開けるわけではない。 断層に関しても現地調査で何度も問題点を指摘されながら、対応が遅れてきた。泊原発関連の不祥事も多く、北電の適格性にも疑問符がついたままだ。原子力と老朽火力に偏った電源構成のままでは道民は将来的に心もとない。再生可能エネルギーの主力化に軸足を移し、脱原発の道筋も探るよう求めたい。   
▼問題となったのは敷地内の「F―1断層」だ。2年前に規制委が「活断層であることを否定できない」と見解を示し審査が続いた。福島原発事故後に定めた新規制基準では、12万~13万年前よりも新しく活動した断層を活断層とみなし、原子炉など重要施設が真上にあれば再稼働できない。F―1は重要施設の直下を通っていないが、活断層と認定されれば耐震設計を抜本的に見直さねばならず、膨大な追加費用が経営基盤を揺るがすのは必至だった。
 きのうの会合で規制委は、F―1より上部の地層が「33万年前よりも古い」などとする北電の主張に対し「総合して可能性が高くなってきた」と位置づけた。次回会合で正式判断する見通しだ。とはいえ課題はなお多い。積丹半島北西沖の活断層を想定した地震津波、火山活動などの評価は短期間で終わりそうにない。泊を巡っては、非常用発電機の不具合が放置されていたり、大気中に放出する気体状の放射性廃棄物の量を31年間過少報告したりする不祥事が明らかになっている。 
 新規制基準では、航空機を衝突させるテロ攻撃を受けても、遠隔操作で原子炉に冷却水を注ぎ込んで制御することなどを求める。北電が運用できるのか不安は募る。 原発運転期間は原則40年で1、2号機は約10年以内に期限切れとなる。北電は再稼働前に延長方針を表明したが、性急に過ぎる。 原発に傾斜する経営姿勢は、福島事故に真摯(しんし)に向き合う気があるのかすら疑う。立ち止まり電源構成分散の検討に入るべきだ。(北海道新聞「社説」より)

◆◆◆ 中臣野阿蘇のコメント
 21年10月23日の北海道新聞では、「積丹地震動想定『妥当』」という見出しと、「泊(原発)再稼働審査で規制委」と書かれた小見出しで、原子力規制委員会による泊原発の再稼働審査の経過と現時点の結果が書かれています。★「北海道電力泊原発再稼働審査で原子力規制委員会は、焦点だった敷地内断層について「活断層ではない」という北電の主張を事実上了承する方向を示した」が「ただ、この日の会合では、データが不足しているとして追加提出を求め、最終判断を先送りした」と原子力規制委員会の「判断」が書かれていました。★しかし、21年10月22日の「妥当」という判断は、北電(北海道電力)に調査を任せ、その結果を了承したということです。「自分の病状を自己診断して、大丈夫だ」と北電がいうのを原子力規制委員会が「妥当」と追認したことになります。このようなやり方で出た積丹沖の地震による泊原発への影響は、過小評価される可能性があり、第二の福島第一原発事故と同じ道を泊原発も、他の電力会社の原発も歩む危険性が大だと言わざるを得ません。諺(ことわざ)に「泥棒に縄をなわせる」すなわち「不正を行う可能性のある人間に、不正の取り締まりをやらせるようなこと」を原子力規制委員会は平気でやっているわけです。★こと原発に関しては過小評価はご法度です。もちろん、火山爆発や地震に伴う津波や台風などによる災害の起きる可能性を低く見積もってはなりません。大雨による土砂災害も盛り土で拡大することを経験したのですから、各地の自治体も国も即座に全国調査をしなければなりません。昨日(2021・10・22)、京都府内でも盛り土による土砂災害を軽く見ている自治体の現状が放送されていましたが、これらの盛り土にいろいろなごみが混じっていました。より心配なのは、土砂災害による死者が大勢出ることと、盛り土に福島第一原発事故による瓦礫(がれき)や放射性物質が混じった土砂をも含んでいるのではないかという疑いまでもって調査をすることを忘れていることが心配になりました。★とにもかくにも規制委員会が福島第一原発事故を二度と起こさないことを目指す「規制委員会」でないのが「ガン」となっています。寿都町神恵内村に核のごみ=死の灰=高レベル放射性廃棄物を埋葬するかどうかという時に、このような原子力規制委員会の判断は、原発推進と人々が死出の道行きをする後押しをしているということでしかないと怒りをもって弾劾したいと思います!!

[682](投稿)寿都町長選 核ごみが町を分断

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核ごみ 寿都を分断 町長選告示 住民「国政で議論を」
10/22 05:00
 【寿都】21日告示された後志管内寿都町長選は、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査に応募した現職の片岡春雄氏(72)の判断について、町民が初めて明確に意思を示す機会となる。調査撤回を訴える前町議の新人越前谷由樹氏(70)の立候補で、町内の分断は決定的となり、選挙後の「しこり」の解消も課題となる。一方、31日投開票の衆院選では核ごみ問題は争点になっておらず、町内には「なぜ自分たちだけが悩まされるのか」といらだちが広がる。▼ 「町長選の一番の争点はやはり核のごみだ。人口2800人の寿都町だけで判断できる問題ではなく、交付金目当てで文献調査を進めるのはおかしい」。21日朝、越前谷氏の第一声を見守った自営業今田彰さん(71)は、こう力を込めた。▼ 一方、遊説中の片岡氏を自宅前で出迎え、握手を交わした漁業黒滝康雄さん(87)は「信頼する町長が『核のごみは来ない』と言うなら、そうなんだろう。診療所などを残した実績もある。今後も漁業振興に力を注いでほしい」と訴えた。
■しこりは消えず 片岡氏が文献調査への応募に踏み切ったのは昨年10月。「肌感覚」で町民理解は得られたと主張し、翌11月、後志管内神恵内村とともに全国初の文献調査が始まった。これに対し、応募の是非を問う住民投票などを求めてきた反対派の町民団体は、町長選での対抗馬擁立を模索。今年5月に越前谷氏が立候補を決断し、20年ぶりの選挙戦になる構図が固まった。▼ 以来、町内で調査の是非について話すことは「片岡氏と越前谷氏のどちらを支持するか」と同じ意味になり、「家族ともオープンに話せない」との嘆きが漏れる。町長選の結果は、文献調査や国のエネルギー政策を左右することになるが、自営業男性は「どっちが勝っても、町内の分断は残るだろう」と懸念する。
衆院選と温度差 町民には「国政」との温度差への戸惑いも広がる。衆院選では、寿都町を含む道4区(後志管内、札幌市手稲区、西区の一部)に立憲民主党新人と自民党前職の2氏が出馬し、演説や集会で核のごみ問題に言及している。ただ、衆院選の主要争点は新型コロナウイルス対応や経済政策で、核のごみの問題は国政レベルではほぼ話題に上らない。▼ 前町議で、生花店勤務の斉藤孝司さん(47)は「2年間で最大20億円が支給される交付金は町の将来に役立つ」として、文献調査には賛成の立場だ。それでも衆院選与野党の議論さえ行われない現状には「国の原子力政策によって生まれた核のごみの問題は、国民的な議論が必要なはずだ。なぜ寿都だけが責任を押しつけられるのか」と憤る。▼ 「漁業資源に恵まれた寿都湾に放射能汚染の可能性があるものを持ち込ませたくない」。町内の漁業大串伸吾さん(38)は今年3月、調査への反対を理由に町役場を依願退職した。▼ 岸田文雄首相は原発再稼働を進める方針で、原発新設にも含みを残す。ただ、原発が稼働し続ければ、核のごみは増え続ける。大串さんは、原子力政策の将来像を示さないまま、巨額の交付金をちらつかせて調査を進めようとする国のやり方には違和感を感じる。「核のごみは決して寿都や神恵内だけの問題ではない。全道、全国の人に考えてほしい」(川崎学、山田一輝、久慈陽太郎)(北海道新聞デジタルより)

★★★ 福島源八のコメント
 過疎地に国が国民から集めた税金の一部を過疎に悩む辺地の町村に給付する給付額は微々たるもので、高齢・少子化社会では行政が「なすべき仕事(例えばインフラの整備…)」が追い付かないので、広域の町村合併案が継続的に発信されているが現状です。人が町村から仕事を求めて人が出ていくと税収が少なくなり、村立の小さな診療所の存続も危ぶまれます。無医村が多いのは多くの方はご存じでしょう。東京都のコロナ禍での医療逼迫は、大病院が多いにも関わらず「幽霊病床」が多いからだとの話もありますが、過疎地ではそのような贅沢で野蛮な行為は「異国」の話(ねごと)としか受け止められないでしょう。お産をするにも2時間は車を走らせなければならないこともあると思います。★このようなことに国が「つけこんで」、過疎地に「厄介物・殺し屋」の「死の灰=核のごみ=高レベル放射性廃棄物」を「地下深くに埋めておきたい」という意図で、10億円単位のお金で、地面を買う手段に出たのです。★高知県東洋町では、国の政策に賛成し提案した町長はリコールで降ろされ、国の作戦は大失敗に終わりました。その後、寿都町長は、水面下で経産省経産相と水面下で話し合い・作戦を練りながら「死の灰の埋葬料」で「街の活性化」を図れると宣伝し、町民には町議会の中での話し合いなどの情報を一切秘匿しながら、「死の灰の埋葬」行事を進行させてきました。手助けは、経産相とつながっている「NUMO=原子力発電環境整備機構」がしてきました。NUMOは名前の通り原発による発電を継続するための環境を整備していく、そのための「露払い」役をするところです。死の灰で満杯になっている各原発死の灰の始末もしていくためにある機関の一つです。★片岡元町長は今回の町長選挙で、死の灰の埋葬など?について「先ずは勉強しましょう」と連呼していますが、今まで死の灰について、片岡町長は勉強していないのでしょうか?各町議は勉強していないのでしょうか?死の灰の危険性について…★片岡元町長は、死の灰に関して、政府側から入れ知恵されて、少しは勉強はしていると思ます?しかし、放射能の危険性よりも死の灰を受け入れると極めて高額の給付金・礼金が入ってくる「魅力」に乗せられました。その手腕をも誇示することで、今回の町長選挙で再選されることを目指しています。★しかし、対抗馬の元町議越前谷氏は核のごみ=死の灰を巡って「町は分断された」と嘆き、核のごみ=死の灰を持ち込まないことを選択しています。★核のごみ=死の灰を受け入れると寿都町以外の漁業関係者からも「風評被害」が出ると反対の声が上がりました。寿都町の漁業組合の役員も核のごみ持ち込みに関して、組合員から反対の声が多く上がり、役員たちは役員を降りました。★多くの人が戸惑っていると思いますが、原子力発電から出される核のごみ=死の灰の処分は世界の中でもまだ全くできていません。核のごみの放射能が安全域に達するのは10万年という声が多いのですが、10万年以上です。プルトニュウムの半減期は2万3千年~2万4千年と言われています。これが無くなるのは10万年以上になる計算です。しかし、そのような年月を生きて見守り結末を知ることができる人がいるでしょうか?★核のごみの処分地ついて、確たる回答ができない死の灰の処分地に自分の町や村をしないでください!!政府のお金に騙(だま)されないでください!!放射能の被害にあうのは避けてください!!子供たちや若者の未来を奪わないでください!!核のごみ=死の灰の埋葬に反対して行きましょう!!

[681]「危機の時代に」2021衆院選のなかで

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朝日新聞が10月16日「危機の時代に 2021衆院選」シリーズをはじめました。


夜の公園に弁当を求めて


第1回目は緊急事態宣言によって経営危機におちいった経営者から解雇・雇い止めされ貧窮する労働者の今の姿をルポしています。

見出しは「夜の公園 無料の弁当に列」「女性や若者もコロナで困窮」です。9月下旬、東京・池袋の東池袋中央公園には無料配布される弁当を求めて400人を超える人々が集まり、用意された400食ほどの弁当は20分ほどでなくなりました。

朝日新聞デジタル版では貧困の現場を長年見てきたNPO法人「TENOHASI」事務局長の言葉を紹介しています。「コロナでぐらぐら揺れて、液状化現象のように貧困層が表面に出てきた。非正規雇用でもともと弱い立場にいた人が失業保険や行政の給付金でもしのぎきれなくなり真っ逆さまに落ちている。困窮する人に手を差し伸べるというメッセージを、いまこそ国が発してほしい」と訴えていると。


公園で朝日新聞の記者にインタビューされた人の声を引用します。

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妻と一緒に列に並ぶ男性(54)は、ホテルの従業員。コロナ禍の影響で仕事がなくなった。会社は休業手当を出さず、収入が減った。妻は飲食店におしぼりを納入する会社でパートで働いていたが、その仕事も失った。今年2月ごろ、炊き出しのことをテレビで知り、訪れるようになった。

 最近はホテルの仕事が徐々に戻ってきたものの、勤務は週3日で、生活は苦しいという。「並ぶのは正直、恥ずかしさもあるけど、こういう場があるのは本当にありがたい」

 若い人にも話を聞いた。

 並ぶのは3回目という男性(32)は、派遣会社に登録し、ネット通販大手の倉庫で商品の棚出しの仕事をしていた。ところが、今年夏、雇い止めに遭った。ハローワークにも通ったが、コロナ禍以来の就職難で厳しい現実に直面した。興味を持った病院の清掃の仕事は、3人の求人に40人の応募があり、あきらめた。

 友人の家に居候し、冷凍食品の配送など日雇いの仕事で食いつなぐ日々だ。今の月収は7万円ほど。「収入を計算できる仕事を早く見つけて、炊き出しに頼らなくてもいい生活に早く戻りたい。今はとにかく粘るしかないですよ」

――――

 コロナ危機で経営者・資本家に解雇され路頭に投げだされた労働者のうちで弁当配布を知った人だけが公園にたどりついてきたといえます。支援求めて公園に来る人たちが400人を超えるのはリーマン危機以来のことだといわれています。


「危機の時代」とは?


シリーズ第1回の終わりで次のように趣旨がのべられています。

 「終わらぬ新型コロナウィルスの感染、差し迫る地球温暖化など、わたしたちはいま行動や価値観の変化を迫られる危機の時代に生きている。守るべきものは、そして変わらなくてはならないものとは。衆院選を前に考える。」

 いま「危機の時代」には違いありません。しかしこのフレーズで表現される「危機」が意味する現実はそれを感じる人の階級的・社会的立場によって異なるでしょう。生産流通活動が止まれば資本家・経営者は経営危機に落ちり、この危機の犠牲を労働者におしつけます。そもそも商品生産が止まるということは資本の増殖が止まるということです。資本家にとっては本質的に存亡の危機を意味するのです。だから現実には資本家は抜け道をさがします。感染を避けるために流通形態を変える方向に転換しました。例えばウーバーイーツに象徴される販売形態の拡大とギガワーカーと呼ばれる宅配個人事業労働者の育成と委託。新型コロナロナ感染症の爆発を条件としておおくの労働者が犠牲を強いられ生活の危機に落としこめられています。労働者は賃金をカットされ解雇されます。解雇に反対してたたかうか、うけいれ路頭に迷うか問われます。労働者には抜け道はないのです。資本主義はこの資本家階級と労働者階級の対立を内包しています。新型コロナ感染症の広がりはそれを白日のもとにさらしました。


コロナ禍は所得の再分配といった政府の役割の大きさを改めて認識させた?


記者はこのシリーズ第1回目で衆院選の争点をデジタル版でまとめています。


「コロナ禍はこの国の医療態勢や安全綱のほころび、経済格差をあらわにし、所得の再分配といった政府の役割の大きさを改めて人々に認識させました。本当に困っている人を支えるために、限られたお金をどう使うか。必要な財源をどう確保するか。衆院選での選択は社会のありようを大きく左右します。」

 コロナ禍は政府の役割の大きさを人々に認識させたとはいえます。コロナ対策で失敗した政府は職を失い貧窮する労働者の生活を保証すべきです。しかしそれを「成長の分配」という形で政府に要求するというのは破綻したトリクルダウン論の二の舞になります。分け前がほしいならもっと働いて会社や国の利益を増やせというのが資本家の利益を体現するいまの政府です。そもそも労働者は成果の分配を受けているわけではないのです。(このブログ「〔675〕新資本主義会議に連合会長も」を参照してください)
 いま労働者の生活の危機の時代です。労働者が主体となって政府に生活給付金や減税を要求していくと同時にこれ以上の犠牲を労働者に転嫁することを許さない共同した闘いを進めていきましょう。既成の労働運動の変革を!

労働組合

[680](投稿)寿都町長選がはじまった

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不知火の言葉
10/21 05:00
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不知火海を望むその町の奥底にはひりひりするような緊張感が漂っている。熊本県水俣市日本窒素肥料(現チッソ水俣工場の廃水に含まれたメチル水銀がもたらした悲劇は終わっていない▼親族や知人の中に「加害者」もいれば「被害者」もいたという家庭も少なくない。補償を巡る住民の相克の傷は深い。チッソの城下町で水俣病は今も触れにくい話題だ▼似た空気を感じたことがある。沖縄県の米軍普天間飛行場返還に伴う基地建設で揺れる名護市でのことだ。国の地域振興策は辺野古地区への移設受け入れの踏み絵のようだった。是非を問う住民投票や市長選のたび反目が住民を苦しめた▼地域が分断される構図は全国各地で繰り返されてきた。それは工場や軍事施設に限らない。きょう告示の寿都町長選で争点となる「核のごみ」最終処分場もそうだろう。社会のひずみを押しつけられるのはいつも地方だ▼米国の写真家ユージン・スミスを描いた映画の公開で水俣病が再び耳目を集めている。被害の実態を世界に告発した功績は計り知れない。同時に、翻弄(ほんろう)される住民の姿が過去のものでないことも心にとどめたい▼「君たちは遠い水俣で起きていることを知っているか」。水俣病を告発する会の代表、本田啓吉さんが厚生省前で上げた抗議の声である。半世紀も前の言葉が、まるで闇夜の海に浮かぶ怪火のように今もさまよっている。2021・10・21(北海道新聞デジタル・コラム「卓上四季」より)


■■■ 富田林抗議(とんだばやしこうぎ)のコメント

 今日10月21日に北海道寿都町で「死の灰=核のごみ=高レベル放射性」を巡る町長選挙が告示された。この「核のごみ=死の灰」を巡って、水俣病の歴史を例にとり「卓上四季」の筆者は、地域の分断と受けるであろう死の灰による被害を案じている。これは架空の想定被害ではない。まさしく「死の灰」がもたらす被害は甚大であり、福島第一原発事故が示す通り、廃炉にしたいけれども廃炉作業は極めつけの困難にあえいでいることを念頭に置くべきだと思います。文献調査で済むと「楽観視」している片岡元町長は間違っています。政府は文献調査だけだと言っている見せかけの手口で、どんどん沖縄の辺野古と同じく占拠し、居座りつづけるでしょう。大地震津波などによる天変地異によって、死の灰の影響をもろに受ける可能性があり、地域に住む住民は絶えず命の危険を感じざるを得なくなります。阿蘇山の噴火が20日に生じました。西日本新聞では「阿蘇山・中岳の噴火では、火砕流が火口から約1・3キロまで到達し、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)の規制範囲の約1キロを越えた。気象庁は噴火前日に火山活動の高まりを指摘していたが、基準を満たさないとしてレベルを引き上げていなかった。観光シーズンを迎え、人的被害が出た恐れもあり、火山防災の難しさがあらためて浮かんだ。」と書かれています。地球の陸地は地下のマグマの薄い表面に存在していて、そのマグマが噴き出すことは地表や海底のあらゆる火山が示しています。それが寿都町を含む日本列島に限っても大変なことになることはどなたも分かっていることだと思います。

 天変地異が生じることを想定しない行動や言動は「愚か」としか言いようがありません。

 「死の灰の大安売り」に乗せられないようにしてほしいものです。皆様はどのようにお考えになりますでしょうか!!?

[679](投稿)「核ごみ文献調査撤回を」 道内地質学者らが声明

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「核ごみ文献調査撤回を」 道内地質学者らが声明
10/13 17:45
 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分地選定の文献調査が行われている後志管内寿都町神恵内村について、道内の地質学者らの有志グループは13日、両町村の地盤は脆弱(ぜいじゃく)で地層処分には不適地だとして、調査撤回を求める声明を出した。▼ グループは岡村聡道教大名誉教授と北海道自然保護協会の在田一則会長、田中実元道教大教授の3人。▼ 旧道立地下資源調査所の地質図から、両町村の地盤はマグマが水で急激に冷やされ固まった「水冷破砕岩」が多く存在していることが分かっている。声明では「亀裂が生じやすく、割れ目から地下水が入って放射性物質の浸出は避けられない」と指摘。同管内古平町で1996年に起きた豊浜トンネル崩落事故など、同管内では脆弱な地盤が原因の崩落事故が相次いでいる点も挙げた。▼ 3人は同日、道庁で会見し、岡村さんは「寿都、神恵内は処分場としては最悪の候補地」と強調。声明には道内外の研究者ら62人が賛同したとして、「多くの地質学者がこの問題を懸念している」と話した。▼ 声明は同日、道に提出し、寿都町神恵内村にも送る。(山田一輝)(北海道新聞デジタルより)

◆◆◆ 由比小節のコメント
 13日に北海道内の地質学者は、核のごみ処分地としては寿都町並びに神恵内村は全くふさわしくないと声明を出しました。①「旧道立地下資源調査所の地質図から、両町村の地盤はマグマが水で急激に冷やされ固まった『水冷破砕岩』が多く存在していることが分かっている」のです。3人の地質学者の声明では「亀裂が生じやすく、割れ目から地下水が入って放射性物質の浸出は避けられない」と指摘し、「同管内古平町で1996年に起きた豊浜トンネル崩落事故など、同管内では脆弱な地盤が原因の崩落事故が相次いでいる点も挙げ」ているのです。結論として「寿都、神恵内は処分場としては最悪の候補地」②「多くの地質学者がこの問題を懸念している」と話していると記事は結ばれています。 
 しかし、国や電力会社の意向はともかくも核のごみ=高レベル放射性廃棄物死の灰の埋め立て地を作りたい一心です。なぜなら、核のごみ=死の灰で各原発は満杯なので、核のごみの処分地を一つでも作り、それを先例にして、過疎地であり、資金不足になりがちな市町村で「核のごみ=死の灰」を引き受けてくれるところに手を挙げてほしいのです。人の生命より、原発から出る「死の灰」の投棄場所を求めるのに必死なのです。そうしなければ原発を抱えている各電力会社は「金儲けができなくなる」ことを心配しているのです。その電力会社団体が後押しする自民党は、今回の選挙でも「原発死の灰の問題」は、争点にはしないのです。消費税を下げることにも触れません。
 新型コロナ禍の中で職を失ったり低賃金のアルバイトすらなくなって学費が払えないなど…生活に困る人がいまもふえつづけ、政府の給付金は足りません。★ネットの中のデモをして、政府の原発政策の推進を止め、新型コロナにおける労働者の生活難を強いる政策に反対していこうではありませんか!!

[678](投稿)北炭夕張事故と福島第一原発

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ヤマの声
10/16 05:00
その事故には人災の疑いがつきまとった。40年前のきょう発生した北炭夕張新鉱のガス突出事故である。二次災害も発生。鎮火のための注水は坑内に労働者を残したまま行われ、計93人の命が失われた▼新鉱では営業出炭開始後、たびたびガス突出が発生していた。生存者の証言によれば、事故当日も前兆があったにもかかわらず作業が続行され、事故発生後には避難命令すら届かなかったという(「きけ炭鉱(ヤマ)の怒りを」笠原書店)▼圧縮空気を送る救急バルブの不備や訓練を要する救助隊の不足も深刻だった。命からがら脱出した作業員の中には医師の診断も受けられぬまま坑内に逆戻りさせられた人もいた▼背景には合理化の徹底を条件とした政府の融資があった。捜査の過程ではガス抜きボーリングの手抜きも判明しており、安全より採算性を重視したとの批判は的外れとは言えまい▼「対策を立てておれば防ぎ得た」とは当時の政府の事故調査委員会の責任者の言葉である。利潤追求に狂奔する企業の姿は、労働者の犠牲を顧みることのない今日の雇用状況に酷似する▼お父さんは、どうしてすぐあがってこなかったんだろうと思います。ガスをしらべるかかりだから、みんなのことをたすけにいったのだろうと思います。まだこう内でがんばっているかもしれないと思います。父を奪われた児童の作文である。ヤマの無念は晴れただろうか。2021・10・16(北海道新聞 コラム「卓上四季」より)



■■■ 遠山銅太郎のコメント:

●ここに描かれている「40年前のきょう発生した北炭夕張新鉱のガス突出事故」は、2011年に生じた東北大震災と福島第一原発の大惨事に極めて酷似していないだろうか!!大地震による津波に巻き込まれ他界された方々や福島第一原発放射線から避難する過程で他界された方たち。水素爆発・メルトダウンによる強烈な放射能福島第一原発はまき散らしました。広範囲に放射能死の灰がまき散らされたことによって、住まいや農業や漁業を捨てて避難せざるを得なくなった「過酷な歴史」がそっくりだとおもいませんか?

●今、福島から避難した人々への住居費の補助金を打ち切ったりすることは、全く非人道的仕業だと言わざるを得ません。助かった人をもう一度、坑内に戻すことと同じことではないでしょうか!!

放射能の影響は小さな虫や草花や大きに木々に染(し)み込んで、放射線を「レントゲン検査」のような検査をすると放射能が蓄積しているところが白く見えるというドキュメンタリーが放送されていました。

●その福島県の強い放射能が残っている地域に、かつて住んでいた住民を「強制的に」戻らせようとする「家賃の補助金のうちきり政策」です。助かった人、遠くに移住をせざるを得なかった人に対する仕打ちとして、住居費の支援を打ち切るという極悪非道なやり方は、即座に撤回すべきです。

●もちろん、死の灰を含んだ水を海洋に投棄するということもしてはなりません。こんなことを平気でやる自民党・安倍・菅政権とそれを踏襲しようとしている岸田政権に反対の意思を大きな声を上げて行きましょう!!