欧米帝国主義諸国はウクライナ戦争に介入して自国資本家階級の利益を守ろうとしたものの、ここにきてうまくいかず、引きはじめました。しかしついに制裁で凍結したロシアの資産3000億ドル(46兆円)の利子をウクライナ戦争支援に充てようとしています。
米議会でウクライナ支援予算が決議できず支援も止まっています(今入った速報ニュースによると支援予算が米議会を通過したとのこと)。ウクライナ戦争の戦局がウクライナ劣勢となっているなかで、NATO諸国がロシアの資本家階級の凍結資産を奪って戦争につぎ込む道に活路を求めること自体が末期的です。
日経新聞を抜粋します。
【ロンドン=江渕智弘、ワシントン=高見浩輔】主要7カ国(G7)は凍結したロシア資産をウクライナ支援に使う議論を急ぐ。資産の利子を活用する欧州連合(EU)の計画から上積みを模索する。国際法の壁が高い没収にかわり、将来の利子収入を担保にした融資などが浮上している。
17~19日にイタリアのカプリ島で開く外相会合と、17日に米ワシントンで開催する財務相・中央銀行総裁会議でそれぞれ協議する。
以上
ロシアの資産はロシア資本家階級がロシア労働者階級から搾取したり収奪したりしたカネの集積です。EUは銀行に預けられたその資産をウクライナの資本家階級の政府に横流しするというわけです。
侵略するロシアもロシアですが、預金をネコババするEUもEUです。背広や軍服を着た盗賊たちのふるまいを尻押するウクライナのゼレンスキー政権も同じ穴のムジナだと言わざるをえない。戦争で斃れる労働者を背後に残して延命しようとしているのです。
世界の労働者が団結することだけが戦争を止め将来を切り拓く力です。