投稿[2]公園の管理をしてますが・・・

公園監視人です。

「コロナ禍の前は、ある国立公園のレンジャーの仕事をして、野鳥や野草や湖水や地層・岩石などの成り立ちをお客さんに話しながら案内をしていたのですが、今は自然を楽しむお客さんが皆無になり、無収入になりました。旅館街のぼろアパートに住んでいますが、旅館で働いていた住人は誰もいなくなって、静かなものです。聴覚過敏があるので、静かなのは私にとってはとても良いのですが、部屋代、ガス・水道代などの支払いに四苦八苦しています。
お湯を沸かすにもガス代が惜しくて、髪を洗うにも水で洗うように努めています。室温を上げるのも惜しいので、衣服にくるまっていて、しもやけができてしまいました。コロナになると子供は『川崎病』という病に似た皮膚が赤くなるというのを聞いて…もしかしてコロナに罹(か)ったかなと思いました。発熱はしませんでしたが、食べるものにも事欠いて、毎日とても気怠(けだる)く、体重が8キログラムも減りました。
『コロナうつ病』というのも、最近聞いたのですが、そんな気持ちになっているのか、何するのもおっくうでたまりません。何も手につかないのです。マスクはこの自然界に近いところで、人気も少なくなったので無くても良いのですが、アベノマスクも、10万円を援助するといっていたのも音沙汰なしです。ほかにする仕事があればよいのですが、遠くの街には、パチンコ屋さんくらいしかないのです。ギャンブルの仕事はわたしには向いていないし、コロナも怖いので働けません。どうにか早く新型コロナという厄介な疫病が収束し、その先の終息になり、またレンジャーとして働けるようになることを願うばかりです』
                             山田野案山子