[1384]全米自動車労組ストライキ、EV化に抵抗

 UAW全米自動車労組)はEV化による人員削減と36%の賃上げなど労働条件の改善を要求して15日からストライキに入っています。EVを生産するのに必要な労働力はガソリン車より4割減で可能だと言われています。経営者は生産車種変更に伴う工程の技術的改善によって生産性を向上させ、余剰となる人員を削減することを目指しています。この合理化攻撃に労働者の危機感は高まっています。

時事通信を引用します。

スト背景にEVの普及=労働力余剰で雇用不安―米自動車労組

9/23(土) 14:27 【ニューヨーク時事】

 全米自動車労組(UAW)がゼネラル・モーターズ(GM)など米自動車大手3社の工場で史上初の一斉ストライキを始めてから1週間。ストの背景には賃金への不満に加え、電気自動車(EV)の普及もある。EVはエンジン車よりも大幅に少ない労働者で生産でき、雇用不安を招いているためだ。

 UAWのフェイン会長は8月末の声明で「クリーンな自動車産業への移行を支持する」とEVの普及を容認する立場を表明した。一方で「労働者が居場所を確保できるような公正な移行でなければならない」と、雇用維持の必要性も強調した。

 2023年上半期のGMの米国販売に占めるEVの割合は2.8%、フォード・モーターは2.6%にすぎない。クライスラーを傘下ブランドに持つステランティスはまだ販売していない。だが3社とも30年までに5割に引き上げる方針だ。

 フォードのファーリー最高経営責任者(CEO)は昨年11月、「EVを生産するのに必要な労働力は(ガソリン車より)4割少ない」と述べた。部品の自社生産を拡大し雇用維持に努めると強調したものの、従業員の危機感は高まるばかりだ。  報道によると、UAWは労使交渉で、経営側が工場を閉鎖した場合、組合員に社会奉仕活動に携わるための報酬を支払う制度の整備を求めている。工場閉鎖や解雇を防ぐための「脅し」とみられており、経営側は警戒。交渉は依然難航しており、事態打開のめどは立っていない。

引用以上

 このストライキ闘争の現場にバイデンとトランプが代わるがわる登場して票取り合戦をしています。

 自動車労組の労働者はこういう人たちに頼ることなく頑張ってほしい❗

        日本の労働組合員より