パレスチナのガザ地区の人びとがイスラエルの空爆によって大変なことになっています。
イスラエルが国連を通じてガザ北部の住民110万人に24時間以内に南部に退避するよう警告を出しました。
7日のハマスのイスラエルへの攻撃は、イスラエルにとっての9•11事件だと言われています。
ソ連邦崩壊以降、とりわけ9•11以降戦争の形が国家間の正規軍戦から超大国アメリカにたいするイスラム組織によるゲリラ戦という形に変わってきました。
ところがウクライナ戦争では越境侵略したロシア正規軍と米(NATO)に支えられたウクライナとの国家間戦争になっています。東西資本主義の衝突と言っていいと思います。アメリカの圧倒的な力が翳ってきたことが大きな要因です。
アメリカの9•11以後22年を経た今、アメリカの力は減衰しウクライナ戦争支援からも引きはじめています。
ハマスもアメリカの力の低下ををわかっていて9•7攻撃を行ったと思われます。
二つの戦争は、アメリカの世界支配の終わりを象徴しています。
イスラエル軍は武器兵力でハマス軍を圧倒します。「9·11」以降の「非対称型戦争」の典型であるガザでの戦争は米欧(日)諸国にバックアップされたイスラエル軍による無差別攻撃へと転化しようとしています。
中東アラブ諸国を巻き込む戦争に転化する恐れがあります。
パレスチナ戦争は歴史の転回点を画す出来事だと思います。
アメリカの没落を映す影です。
生命の危機のなかでイスラム原理主義•ハマスに期待せざるをえないパレスチナの人びとの苦悩や如何ばかりかと思います。
今、停戦を願うほかないです。