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 昨日広島サミットが終わりました。岸田首相はゼレンスキー大統領を参加させるという演出をし、ポストウクライナ戦争をも見越してインド、ブラジルなど反ロシアではないグローバルサウスと呼ばれる国々の抱き込みを試みました。しかし、バラバラのG7の結束をはかるためにあらためてウクライナ支援を謳う単なるイベントに過ぎなかったと思います。

 バイデンはイギリス、オランダなどがウクライナ軍にF16の飛行訓練を施すことを認めるといいましたが、現在のウクライナ戦争のためではなく将来のウクライナ防衛力の強化のためだと言いました。もはや戦争後を見ています。自ら煽った戦争に手を余しはじめているのではないでしょうか。

 被爆者はサミットに厳しい見方をしています。中国新聞を引用します。

 

被爆者サーロー節子さん、広島サミットは「失敗」

5/21(日) 17:26 Yahoo!ニュース

中國新聞デジタル

 21日に閉幕した広島市での先進7カ国首脳会議(G7サミット)について、カナダから同市に帰郷している被爆者サーロー節子さん(91)は「失敗だったと思う」と総括した。

 サーローさんは、G7首脳と被爆者との対話などが非公表で「被爆者が体験したことを理解してくれたのか。反応が聞きたかった」と不満を表明。また、「市民と政府が一緒に核軍縮を進める機運が生まれたのか」と疑問を投げかけた。 サーローさんは昨日、G7サミットがまとめた核軍縮に関する「広島ビジョン」を巡り「自国の核兵器は肯定し、対立する国の核兵器を非難するばかりの発信を被爆地からするのは許されない」と批判。核兵器禁止条約の締約国との協働など期待していたが、「広島ビジョンでは全く無視されている」としていた。

 日本被団協は21日、オンライン記者会見を開き、サミットの成果について同様に厳しい見方を示した。

 日本被団協の木戸季市事務局長(83)は、核抑止を事実上肯定し、核兵器廃絶に向けた十分な議論がなかったと強調。「希望は完全に打ち砕かれた。核の傘の下で戦争をあおるような会議だった」と憤った。 和田征子事務局次長(79)も、核兵器なき世界への具体策がなく、議長を務めた岸田文雄首相の責任は重いとし、「被爆者の願いを踏みにじった」と落胆した。児玉三智子事務局次長(85)は「首脳はどういう思いで献花し、何を誓ったのか。ただのセレモニーだったのか。一人一人の率直な言葉を聞きたかった」とG7首脳の発信にも物足りなさがあるとした。引用以上。

 

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