[1603]ウクライナ、兵役逃れ

 

 ウクライナに欧米諸国が武器供与を強めるといっています。しかし武器があっても担い手がいなければ戦いはできません。ゼレンスキー政権は兵役逃れの摘発に苦労しているようです。

 ウクライナの政府と労働者民衆の意識の乖離が進んでいます。ウクライナの労働者はロシアの侵略に怒っていても心はゼレンスキー政権の戦争政策から離れています。

 

兵役逃れで越境30人死亡 戦死者増え戦力低下 4/30(火) Yahoo!ニュース 

(ロイター=共同)

【キーウ共同】ウクライナ国境警備隊のデムチェンコ報道官はロシアによる2022年2月の侵攻開始後、兵役逃れでウクライナから「約30人が違法に国境を越えようとして死亡した」と述べた。地元メディアが29日に報じたインタビューで語った。侵攻が長期化し戦死者が膨らむ中、兵員不足による戦力低下が懸念材料となっている。 ゼレンスキー大統領は4月、兵力確保のため、動員対象年齢の引き下げなどに関する法案に署名した。 デムチェンコ氏は「毎日約120人の出国を拒絶している」と述べた。兵役逃れを手助けする450の犯罪集団を摘発したとも明らかにした。

 

ウクライナ大統領、武器供与の加速訴え NATO事務総長と会談 4/30(火) 1:41 Yahoo!ニュース

[キーウ 29日 ロイター]

 ウクライナのゼレンスキー大統領は29日、首都キーウ(キエフ)で北大西洋条約機構NATO)のストルテンベルグ事務総長と会談した。戦況は西側諸国からの武器供給のスピードに左右されるとし、ロシア軍が一部戦線で攻勢を強める中、ウクライナへの武器供与加速を訴えた。

 ゼレンスキー大統領は会談後の共同記者会見で、ウクライナ軍への迅速な支援という点において「現時点でポジティブな兆候は見らない」とし、小規模の武器供与が始まったものの、「このプロセスを加速させる必要がある」と要請した。 米国では先週、ウクライナへの610億ドルの支援法が成立し、ウクライナへの兵器輸送が始まっているもよう。 ストルテンベルグ氏はNATO加盟国がここ数カ月、軍事支援の約束を果たせていないことを認めた上で、武器や弾薬の供給は今後増加する見通しとし、米国の支援に加え、英独首脳がウクライナ支援へのコミットメントを示しているほか、オランダも支援を拡充したことを指摘。追加支援が「戦況の好転に寄与するだろう」と述べた。

以上

 はばかることなく「 アメリカのパートナー」を自認するゼレンスキーとプーチン・ロシアの侵攻にレジストするウクライナの労働者民衆の「祖国防衛」の戦いを同一視することはできないと思います。

 ウクライナの兵役逃れを手助けする450の犯罪集団を摘発したということをゼレンスキー政権は誇示していますが、それをプロパガンダ的に宣伝せざるを得なくなっているほどに、政権が危機に陥っているのだと思います。

 ウクライナとロシアの労働者階級はこれ以上の犠牲を出してはいけないと思います。私は日本の労働組合で声を上げます。