[1311]処理水放出反対、韓国から運動の波

 

 岸田政権はトリチウムを含む原発処理水の海洋放出を急いでいます。漁協をはじめ反対する人は多いですが運動は盛り上っていません。韓国でたたかわれていることは当ブログで14日に書きました。やっと日本の国会議員も動き始めました。

 J-CASTニュースによれば、7月12日日本外国特派員協会で韓国国会議員が福島第一原発の「処理水放出」反対の記者会見を行い、声明に日本の野党議員も8人が賛同しました。

 会見には、立憲民主党阿部知子衆院議員も同席。超党派議員連盟原発ゼロ・再エネ100の会」(阿部知子事務局長)の有志がは韓国側と共同声明を出しています。現時点で賛同しているのは阿部氏を含む8人。今後は人数を増やしていきたいとしています。

「日本は、金のために全人類を危険にさらそうとしている」

 韓国の国会議員団は7月10日から12日にかけて来日し、反対運動を展開してきた。団長の魏聖坤(ウィ・ソンゴン)議員は記者会見で反対理由を明らかにしています。(1)海洋放出が海に対する深刻な脅威になる

(2)放出は国際法違反だ

(3)国際原子力機関IAEA)の報告書は免罪符にならない

(4)セシウムを含んだクロソイの(原発港湾内での)発見は、放射性物質の生態系への蓄積を意味すること

(5)海洋放出以外にも方法がある

 〈原発の港湾内で5月に捕獲したクロソイから、食品衛生法が定める基準値(1キロ当たり100ベクレル)の約180倍の放射性セシウムが検出されたことが報道されました。〉

このまま日本政府が海洋放出の方針を撤回しなければ、「日本政府は国際社会から計り知れない怒りと抵抗に直面するだろう」

と主張しました。

 尹才鉀(ユン・ジェガプ)議員は、

「世界第3位の経済大国である日本は、金のために全人類を危険にさらそうとしている」と批判しました。

 日韓議員による共同声明も公表されました。声明では、海洋放出が環境に与える影響の評価が不十分だとして、

「今後とも環境への評価は日本政府の依頼によるIAEA以外にも広く環境関係の専門機関の意見も聞いて、十分分析、検討されねばならないと考える。韓日両国議員がより良い韓日関係構築を展望しながら、現世代だけでなく両国民の未来世代のために、日本政府に海洋放流計画中止を要求し、 韓日両国議員は多様な国際連帯を通じてこの問題を解決するために全力で努力する」

としています。

 韓国側からは、会見に出席した2人を含む11人が名を連ねた。日本側は、記載順に近藤昭一(立憲)、篠原孝(同)、 原口一博(同)、 阿部知子(同)、櫛渕万里(れいわ)、大河原雅子(立憲)、福島瑞穂(社民)、大椿裕子(同)の8議員。阿部氏は「現時点で共同合意に同意する人は、まだ始まったばかりなので8人。その後、私たちの国会からさらにメンバーを増やす予定で、今後は私たち側と韓国側、その他の国から参加して定期的にズーム会議を開く。まだ始まったばかりだ」

とあいさつしました。

以上 J-CASTニュース参照