[282](投稿)「お答えを差し控え」ていればそのうち忘れてくれるかも···菅

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「沈黙」の値崩れ
12/05 05:00
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英国の歴史家カーライルは「衣服哲学」の中で「沈黙は偉大なる物事ができ上がる土壌」と評した。古来「雄弁は銀、沈黙は金」が美徳の相場観である▼そうした沈黙の価値を、この人は崩していまいか。菅義偉首相はきょう閉幕する臨時国会で「お答えを差し控える」を連発した。日本学術会議の会員を任命しなかった理由を問われ、黙り通した。壮大な構想は見えず、保身ばかり目立つ▼内閣は国会に対し連帯して責任を負う。説明責任からは逃れられない。「愚か者にとって、沈黙は知恵となる」という古代ローマの喜劇作家プブリリウス・シルスの格言が思い浮かぶ▼歴代の答弁回避を調べた立命館大の桜井啓太准教授は、菅首相の「差し控える」は安倍晋三前首相以上に多いという印象を抱く。「誠実に答えてきた」という菅氏の反論もあったが、「『誠実』という言葉を破壊している」と全否定だ▼謙虚に見せて、国会軽視がのぞく。フランスでは「偽りの謙虚は虚栄心の洗練された極致である」と言われる(ラ・ブリュイエール人間について」)。答弁能力のなさを隠そうとしているという野党の主張が真実味を増す▼「桜を見る会」疑惑を巡る前首相の国会招致についても無言を貫いた。疑われているのは前首相の虚偽答弁だ。英国には「結氷と虚偽は、最後に泥沼となる」(カムデン「ブリテン島の遺跡」)という予言もあるが。

2020・12・5 北海道新聞 卓上四季から引用しました。

※※※ 与謝不遜のコメント

 菅は、「臨時国会で『お答えを差し控える』」を連発した。この言葉の数を数える人までニュースに出るほどでした。「不都合な真実」は、いくつもの「質問」にも内在していたことでしょう。

カーライルのように、「沈黙は偉大なる物事ができ上がる土壌」であればよいのですが、どうも今臨時国会の首相答弁は「隠し事が多く、偉大なる物事ができる土壌つくりにはならなかった」と思います。日本学術会議の任命拒否問題しかり、安倍晋三の「桜を見る会」疑惑事件しかり…今に至っては、自身の「春の会」にも追及の手が伸びています。元農林水産相自民党所属の吉川貴盛衆院議員(70)の「賄賂」事件も「鶏が先か卵が先か」…「鶏の要求が先か、手土産の卵が先か」…、と思う間に「入院し」姿を隠しました。晋三ではなく「心臓か心労か」ということでしょうか?

 フランスでは「偽りの謙虚は虚栄心の洗練された極致である」とも言われているようですが、臨時国会の菅の「おどおどした棒読み」を見ていると、「虚栄心」はあっても、「洗練」どころか、今にもぶっ倒れそうなスガタに見えました。「しっぽ」の一つ、「失言の一つ」も漏らさぬよう、言わぬように構えて、固くなっていたのでしょうね。視聴者に不安を与える棒読みは、視聴している人までトコトン疲労させますね。

 今回の「卓上四季」は「秀逸」で、「英国には『結氷と虚偽は、最後に泥沼となる』」という予言がまた、「嵐を呼びそう」な予感がします。

 コロナ対策は「全くのお手上げ」、経済政策も「あやふや」という感が否めませんね~~目玉政策には〇〇兆円がついても、その結果が「最後には泥沼となる」ような予感に満ちた「臨時国会の終幕」でした。

 「お金にまつわる事件、つまりお金の補填(ほてん)や賄賂(わいろ)事件」のどれにも、「河井夫妻の河井案里賄賂(わいろ)事件」が糸口になって、捜査の手が伸びている気がします。その背後の実体的構造が明るみに出ることを期待したいと思います。 南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏