(499)(投稿)「灯火管制」

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msn 「灯火管制なのか」 「今は戦時中?」 小池知事の消灯要請が炎上

 「今は戦時中なの?」

 東京都の小池百合子知事は23日の定例記者会見で、午後8時以降は街灯を除き、店頭などの照明を消すよう要請すると明らかにした。速報ニュースが流れると、ツイッター上では「灯火管制」「空襲警報」などのワードがトレンド入り。新型コロナウイルスの感染対策を徹底させようと打ち出したにもかかわらず、批判的な投稿が多く早くも「炎上」している。【生野由佳/デジタル報道センター】

 トレンド入りした「灯火管制」とは戦時中、夜間空襲に備え、照明の使用を制限したり、照明を黒い布で覆ったりして敵の目標とならないようにした対策を指す戦争用語だ。

 <トレンドにB29とか灯火管制とか治安悪化とか空襲警報とか並んでるんだけど東京だけ時空歪(ゆが)んでる?>

 <21世紀の時代に戦時中の灯火管制が行われるなんて。相互監視の仕組みも導入しそうで怖いです>

 <現代日本で灯火管制が起きるとは。まさに戦争だな。戦い方を間違えているような気がしてならないんだが>

 22日に、東京都は緊急事態宣言の発令に伴い、飲食店の酒類提供を終日禁止する方向性を示した。

 <禁酒法に続いて東京に灯火管制だとっ いよいよ東京は戦時中みたいになってきたな 欲しがりません勝つまではってか?>

 戦時中の状況に照らし合わせる投稿が目立つ。

 国会議員からも批判の声があがった。

 <まるで現代版の灯火管制。休業、時短、酒類提供停止、外出自粛に続き、店の存在を明らかにすること自体を自粛せよとの要請。本気で感染抑止に協力を求めるなら、前回を上回る十分な補償が不可欠だ。なぜ要請ばかり先行させるのか>(山添拓参議院員=共産党

また、夜道を照らす店頭照明が減ることから、治安悪化を懸念する声も上がっている。

 <灯火管制とか犯罪が増えそう>

 <灯火管制敷かれたら冗談抜きで治安悪化すると思うので、今のうちに防犯関連でできることやっといたほうがよさそう>

 その一方で、東京オリンピックの開幕まで100日を切り、聖火リレーは実施されていることに矛盾を指摘する投稿も。

 <灯火管制するならついでに聖火も消したらどうか>

 <東京都はコロナ対策なら、灯火管制する前にオリンピック中止にしろよ>

 次のように、「灯火管制」の弊害を指摘する声もあった。

 <灯火管制下では「灯火」が共同体の団結を乱す目印となります。そういう「共同体の秩序を乱すとされる対象」への自粛警察的な攻撃について、指示段階でフォローしておく必要があります。政治側で要請だけしておいて「放置」はありえません>

( msn ニュース 毎日新聞 2021・4・23 より)

骨川筋衛門のコメント:

 付け加えるまでもありませんね。「灯火管制」は「戦争」を想起させました。まだ詳細は分かりませんが、2つも変異した新しい変異株が現れ、感染力は強まり、かつ免疫反応に抵抗性を持つとも報道されています。
 「新型ウイルスとの戦い」を「昭和の日本の戦争」になぞらえて、灯火管制を打ち出したのでしょうが、「お笑い」になっているようです。

 大阪の大阪府大阪市の病院統合、交通事業などの二重行政を「合理化」し、病院、保健所などとともに職員を減らした結果、病床数が不足し、医師や看護師等の人減らしをした結果、コロナに罹患した方々を受け入れ困難になって、医療の逼迫(ひっぱく)と言われる事態を招きました。これは大阪に限らず、政府自体が現在も推し進めている「病床削減政策」「保健所の人員削減」政策、ワクチンを自国でつくれない結果ともなった「誤った政策」(これには「学術会議を政府の言いなりにさせようとしている政策」も含まれます)に拠(よ)るのもです。

「合理化」は基本的に生産性を上げ利益を上げるとされますが、先ずは人件費を削減することによって、お金の支出を減らして、「生産性」が上がった「かのように見せる政策」ではないかと思います。新型コロナウイルスとの戦いにおいて、いかに日本を含めて世界中が混乱の坩堝(るつぼ)に陥り、また死屍累々たる死者の増加を招いているかを見れば、資本主義国家(中国やロシアなどを含めて)の「負け戦」が未だ続いていることが分かります。その象徴が「灯火管制」です。大阪ではライトアップで一時は「もてはやされました」が、医療スタッフの人減らしして悦に入っていた大阪府大阪市の社会的地盤はいかに脆弱(ぜいじゃく)であったかが、新型コロナ感染症の流行が、1年を経てやっと分かったことでしょう。

 日本の政府も同じことを推進してきました。今も推進中です。医療のベッド数削減、病院の統合、入院日数の短縮、保健所の人員削減などなど。また、素人のアルバイトに、夜回りさせて、居酒屋のドアを開けて、少しばかりの話を聞くふりをして、「ちゃんと対策をやっていますね」と言って去るという話が出ていましたが、これで何が改善されるのでしょうか?

 ワクチンはまだまだこれからです。それまでは、昔、ワクチンも特効薬もない時代と同じく基本的には、自身を社会から「隔離」していくしかありません。そうでなければ「イベルメクチン」なども積極的に試みる価値があると思います(ノーベル賞を与えられた免疫学者の本庶佑氏は、使う価値があると言っていました)。 
 幅広い年代に感染が拡大し、重症者、死者が大勢出てきている今こそ「試用」してみる価値があると思います。南アフリカでは使用されています。何より安価で、発症直後、中期、後期と幅広く使えると本庶佑氏は報道で言っていました。(安倍のお友達の系列会社が作った「アビガン」は、引き続き止めた方が良いと思います)。

 わずかばかりの「緊急事態宣言」の日数で何ができるのでしょうか?「蛇の生殺し」のように思います。これなら「ロックダウン」のほうがよりましではないかと思います。読者の皆様はどのように思われますでしょうか!?