[342](投稿)感染の広がり深刻

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3府県の宣言要請に首相「緊迫した状況、必要ならすぐ対応へ準備」
 菅首相は10日のNHKの番組で、大阪、京都、兵庫の3府県が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて緊急事態宣言の発令を求めていることに関し、「私自身も緊迫した状況と承知している。必要であればすぐに対応できる準備はしている」と述べた。(読売新聞デジタル版 2021/01/10 11:21 より引用しました。)  
一方で、専門家の助言を踏まえ、数日間の感染状況を見て判断する必要があるとの認識を示した。東京など1都3県への宣言発令が遅れたとの指摘があることについては、「謙虚に受け止めることは受け止めながら、やるべき事はしっかりやっていきたい」と語った。
(読売新聞デジタル版 2021/01/10 11:21 より引用しました。)

※※※ 骨川筋衛門のコメント

読売新聞の1月10日の1面に「関西3府県、緊急事態要請」という大見出しで、小見出しは「宣言発言 政府、慎重に判断」と書かれています。新型コロナウイルスの感染拡大で大阪、京都、兵庫の3府県知事は9日、西村経済再生相とオンラインで会談し、新型インフルエンザ対策特別措置法に基づく緊急事態宣言の発令を要請した。西村氏は会談後、記者団に「専門家の意見を聞いて検討する」と述べ、今後1週間程度の状況を見極めたうえで慎重に判断する考えを示した。

同じ読売新聞で同じ1面で「愛知、岐阜、栃木、宣言要請へ調整」とあり、29ページには「国内死者4000人越え」とあります。

山中伸弥教授の「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」の日本の状況 | 山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信 (covid19-yamanaka.com)

新型コロナウイルスとは長い共存が必要です。一人一人がウイルスを理解し、自ら行動しなければなりません。医学研究者である山中伸弥が、新型コロナウイルスに関する情報を発信します。
www.covid19-yamanaka.com
1月2日の情報をご覧ください。これには残念ですが、図表が掲載できませんでしたが、この日付の情報が書かれている項目に図表が掲載されていますので、西村経済再生相のように、悠長で、のんびりと判断を「1週間程度見極めたうえで慎重に判断する」という選択肢は無いと思います。医療の逼迫(ひっぱく)どころか、医療崩壊がどこで始まってもおかしくない切迫した状況ということが全く感じない・分からない「ガースー」と同じだと思います。
 経済的に困窮している飲食店の方々をはじめ、重症者も含め、感染患者さんたちを診療されておられる医療労働者を含む「エッセンシャル・ワーカー」さんたち、労働者に皆様、学生の皆様は、感染対策・政策並びに経済対策もお粗末極まりない、後手後手に回っている日本の政府・政治家をどのようにお考えになりますでしょうか。

重症者数より見る日本の状況(2021年1月2日)
新規感染者数は検査数により影響されます。一方で、重症者数は、検査数に影響されません。ただ、都道府県により重症者の定義は異なるようです。しかしECMOnetは、ECMOや人工呼吸器装着者数という、客観的データを公開しています。
COVID-19 重症患者状況 (ecmonet.jp)
忙しい臨床の合間に、貴重なデータを集計されていることに心より敬意を表します。
人工呼吸器が必要な重症患者数でみると、東京、千葉、神奈川は緊急事態宣言時に迫る勢いであり、埼玉では緊急事態宣言時を大きく上回っています(図1、2)。関西では、大阪を筆頭に、兵庫、京都、奈良で緊急事態宣言時を上回っています(図3、4)。首都圏や関西圏は、それぞれ、経済社会面における一つの広域地域として、歩調を合わせた対策が必要と考えられます。