[817](投稿)戦争を止めよう

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(編集者より:3月4日に投稿された原稿です。当時の状況と筆者の怒りがリアルに伝わります。)

読者より
ウクライナ 原発 “ロシア軍の攻撃受け火災”【詳報】
2022年3月4日 14時13分

ウクライナの外相はウクライナ南東部にある国内最大規模の原発ザポリージャ原子力発電所がロシア軍の攻撃を受け、火災が起きていると明らかにしました。ロシア側に直ちに攻撃をやめるよう訴えています。

▽攻撃の詳しい状況や影響は…?
▽なぜ原発が攻撃されたのか…?
最新の情報やロシア軍のねらいなど、詳しくお伝えします。

ザポリージャ原発とは…
ウクライナ南東部、エネルホダルにある国内最大規模のザポリージャ原子力発電所は国内にある15の原子炉のうち6基が集中しています。

IAEA国際原子力機関によりますと3日、ウクライナから受けた報告としてロシア軍の戦車などが隊列を組んでバリケードを破って侵入しました。
ウクライナ外相「もし爆発したらチェルノブイリの10倍の影響…」
ウクライナのクレバ外相は4日、ツイッターウクライナ南東部、エネルホダルにある国内最大規模のザポリージャ原子力発電所について「ロシア軍があらゆる方向から攻撃している。すでに火災が起きている。もし爆発したらチェルノブイリの10倍の影響が及ぶ。ロシア側は直ちに攻撃をやめるべきだ」と訴えました
ザポリージャ原発で4日、撮影された映像では白いせん光が走り、煙が上がっている様子が確認できます。

複数の海外メディアはウクライナ当局者の話として、火災が起きたのは原発の敷地内にある訓練用の施設などだと伝えています。

IAEA国際原子力機関ツイッターで、ウクライナ当局からこれまでのところザポリージャ原発放射線量に変化はないと報告を受けていると明らかにしました。

またIAEAのグロッシ事務局長は、もし原子炉が攻撃されれば深刻な危険が及ぶとして直ちに攻撃をやめるよう訴えました。
<解説>なぜ原発?ロシアのねらいとは?
●ロシア軍の攻撃の状況
ロシア軍は南にあるクリミアから北に向かって進軍してきました。発電所の周辺では2日の段階ではロシア軍の進軍を防ごうと、多くの市民や原発の職員が周辺に集まってバリケードを築いていたということです。
ところがIAEA国際原子力機関によりますと、ウクライナ政府から受けた報告で、ロシア軍の戦車などが隊列を組んでバリケードを破り侵入したということです。ロシア軍は発電所に向かう道路を進み、戦闘が起きたということです。どれくらい被害が出ているかどうか、慎重に見極めていく必要があると思います。

●なぜ原発を?
発電所、とりわけ原発は戦略的に重要な施設です。電力施設を握って電力を止めるなどして市民生活に影響を与えることで、ウクライナ軍の戦力、ウクライナ政府の戦意をそぐことにつながります。

ただ原発にこうした被害が出ることは極めて危険でIAEAも厳しく非難する立場を示しています。ロシア軍は戦闘を控えるべきです。
「ヨーロッパ全土を汚染の危険にさらす行為だ」
国際政治や核セキュリティーに詳しい一橋大学の秋山信将教授は「仮に意図的に原発を攻撃しているなら国際法に違反する極めて危険な行為で、ウクライナだけではなくヨーロッパ全土を放射性物質による汚染の危険にさらす行為だ」と指摘しました。

また原発を攻撃の対象にした場合のリスクについて「原子炉が直接攻撃されて破壊されるということになれば、核燃料が溶け落ちる『メルトダウン』を起こしたチェルノブイリ原発のような深刻な事故によって放射性物質が拡散する事態は避けられない」と述べました。

ザポリージャ原発での火災の映像については「燃えているのが送電線だとすれば即座に放射性物質が飛散することはないと思うが、原子炉を冷却するために必要な水の供給などに使うバックアップの電源がなくなると福島第一原発事故のように冷却ができなくなってメルトダウンが起きるリスクがある」と指摘しました。

このほか秋山教授は「原発の運転が継続中ならそこで働いている人たちの命が非常に大事なのは当然だが、原発の運転員らが安全を管理できないような状況になった場合に懸念されるリスクも極めて大きい」と指摘しました。
「前代未聞の事態だ」
核セキュリティーに詳しい公共政策調査会の板橋功研究センター長は「前代未聞の事態だ。原子力施設への攻撃で電源をすべて失ったり使用済み核燃料の保管施設が被害を受けたりした場合『メルトダウン』を起こした福島第一原発と同じような危機が訪れるおそれがある」と指摘しました。

そのうえで「仮に運転中の原発が他国の軍に占拠されてしまうと、誰が責任を持って原発の運転を行うのかという問題も起きてくる。運転中の原発には職員や運転員、作業員など多くの人が働いていて軍に占拠されて軟禁状態になると原発の安全そのものにもつながる重大な問題が出てきてしまう」と述べました。

ウクライナ国内の原子力施設をめぐっては1986年に事故を起こしたチェルノブイリ原発が先月下旬、ロシア軍に占拠され、その後1週間にわたり原発の作業員などが交代できていない状況が続いていて、IAEA国際原子力機関のグロッシ事務局長が「作業員などの職員たちが安全かつ効果的に業務できることが最も重要だ」と述べて懸念を示しています。

チェルノブイリ原発では現在廃炉作業が行われていて、敷地内の施設に使用済み核燃料や放射性廃棄物が残っているため、常に作業員など職員による管理が必要となっています。
IAEA原発敷地内の放射線量に変化なし”
IAEA国際原子力機関は日本時間の午前11時前、ツイッターでロシア軍の攻撃を受けたウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所について敷地内の放射線量に変化はないと投稿しました。

またウクライナからの報告で、原発で発生している火災は作業員が対応に当たっていて重要な設備に影響は出ていないとしています。

さらにIAEAは日本時間の正午すぎ、24時間態勢で対応するため緊急時対応センターを設置したとツイッターに投稿しました。
原子力規制庁放射線量に変化 これまで確認されず”
日本の原子力規制庁IAEA国際原子力機関が各国の規制機関向けに設けている緊急情報の共有システムなどを通じて情報を集めています。それによりますと、ザポリージャ原発の周辺で環境中の放射線量に変化があったという情報はこれまでのところ確認されていないということです。
米・ウクライナ大統領が電話会談
アメリカのバイデン大統領はウクライナのゼレンスキー大統領と3日、日本時間の4日午前に電話会談を行いました。

ホワイトハウスが会談後に発表した声明によりますと、両首脳はザポリージャ原子力発電所で起きている火災の最新状況について意見を交わしたということです。

そのうえで「バイデン大統領とゼレンスキー大統領はロシアに対し軍事行動をやめ、消防などが施設に立ち入れるよう求めることで一致した」としています。
政府関係者「詳しい情報の収集と分析を急いでいる」
政府関係者はNHKの取材に対し「ウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所がロシア軍の攻撃を受け火災が起きているという情報には接し、関係省庁で事実関係を含め詳しい情報の収集と分析を急いでいる。現時点で現地にいる日本人の生命・身体に被害が及んでいるとの情報には接していない」と述べました。

また外務省の海部軍縮不拡散・科学部長は参議院予算委員会で「報道などを通じて火災のようなものが生じていると承知しているが、それ以上の状況については現在IAEA国際原子力機関とも連絡を取って的確で客観的な情報の収集に努めているところだ」と述べました。そのうえでザポリージャ原発周辺の放射線量の変化について問われたのに対し「ザポリージャ原発以外のところも含め現状を把握している最中だ。IAEAとの間で連絡を取っている中で、きのうまでの時点ではモニタリングポストを通じた放射線の数値に異常な状況は見られていない。引き続き注意深く注視していきたい」と述べました。

■■■ 一労働者の怒り:

 ウクライナの外相は「ウクライナ南東部にある国内最大規模の原発ザポリージャ原子力発電所がロシア軍の攻撃を受け、火災が起きている」と発表しました。火災で福島第一原発の「電源喪失」に陥ると欧州だけでなく、地球全体に死の灰が降り注ぎます。コロナ禍に加えて強烈な放射能が降り注ぎ、内部被曝すると数週間でも多くの死亡者が出ると思われます。外部被曝された方たちは、放射線量にもよりますが、内部被曝者ほど短期間ではないと思いますが、種々の障害が残り、多様な癌や内臓疾患や皮膚疾患、目や鼻などの諸疾患に見舞われる可能性があります。
 即座に、電源喪失しないように「電源に対しての手当」をしなくてはなりません。ヒットラープーチンはこのような事態を想像する能力は皆無だったと思います。軍隊を構成する軍人は、核兵器の怖さ、原発メルトダウンを含む故障という学習さえも教えられないまま、原発地帯の占拠に突っ込み、敵とみなしたウクライナの人民を攻撃し、火災を招いたのではないかと思います。
 小さな火種が、チェルノブイリ原発事故や福島第一原発事故に繋がるなどと思ってもみなかったでしょう。それらの兵隊を纏める指揮官も原発事故の怖さを教えられずに、「原発の占拠」だけの命令を実行したと弁明するでしょう。
 後日、強烈な放射線を浴びてどうなるかを少しは知る時間があるかもしれませんが、その時はもう遅すぎると思います。
 全世界の人民・労働者を激甚な放射能から守るためには、火災で送電線が遮断されないように、原発メルトダウンを防ぐために、直ぐに電源車を多数派遣しなければなりません。
 戦争はロシア対ウクライナではなく、原発の核の暴走との戦いに変わる可能性があるのです。
 プーチンはこのような戦争だけではなく、原発の火災を起こしただけでも万死に値する独裁者です。コロナからは免れても、この原発放射能や無数の人民・労働者を殺傷する事態で裁かれることになるでしょう!!

 多くの人民・労働者諸君には急ぐ二つの使命があります。第一に、原発の火災を止めること、第二には、暴君・殺人鬼プーチンを弾劾し追い詰め、独裁者の地位から引きずり降ろさなくてはなりません。そうしなければ、ほとんどの人々はプーチンが放った「ウクライナに向かって戦えと命令で死ぬこと」よりも、「原発の大惨事」であの世に行くことになるでしょう!!
 戦いの相手は、ウクライナの人々ではなく、獅子身中の虫プーチンとその取り巻きです!!
 全労働者の皆さん!!今こそそのために立ち上がりましょう!!戦争を止め、原発事故を止めましょう!!

2022年3月4日