[827](投稿)チェルノブイリ―ザポロジエ

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<卓上四季>不遜の罪
03/09 05:00
大音響とともに爆発が起こり、職場のドアが吹き飛んだ。「戦争でも起こったのかと思った」。原子炉建屋にいた技術者ユフチェンコの回想である。1986年4月26日。現在のウクライナ北部のチェルノブイリで史上最悪の原発事故が起きた▼万一冷却装置の外部電源を喪失した場合、原子炉を安全に停止することは可能か。事故は原発職員の実験が原因だった。順調に見えた作業は、原子炉の燃料棒の急激なオーバーヒートで破綻。未曽有の被害をまき散らした(「世界の核被災地で起きたこと」原書房)▼「想定外」は四半世紀の後、福島県で繰り返される。15メートルの津波が10メートルの防潮堤を乗り越え、福島第1原子力発電所をのみ込んだ。自動停止した原子炉は無傷だったが、冷却装置の電源を失った燃料棒の融解という事態が現実のものとなる▼再び惨禍をもたらすのではないか。ウクライナ南東部にあるザポロジエ原発の施設で火災が発生したという報道に不安を募らせた方も多かったろう▼原発を占拠したロシア軍の狙いが電力供給網の掌握だったとはいえ、電源喪失など不測の事態が危険な結果を招くことは過去の悲劇からも明らかだ▼別の核関連施設も標的にしたロシア軍側は安全性に問題はないと主張するが、制御に失敗した過去の例をお忘れだろうか。完全な安全はない。いつの時代も不遜な考えは市民に犠牲を強いるものである。2022・3・9(北海道新聞デジタルより)

■読者の投稿:
 チェルノブイリ原発の最大級(レベル7)の原発事故の原因が、「万一冷却装置の外部電源を喪失した場合、原子炉を安全に停止することは可能か。事故は原発職員の実験が原因だった」ということは初めて見聞しました。▼同時に驚きました!!小出氏の著作では、商業ベースに乗る前に小型の実験的原子炉で発電や操作の確かさを見極めたり、放射能の測定などして放射能を放つ原発の外壁に及ぼす影響を調べたり、その次の段階など…いくつかの段階を踏んで事故を起こさない「商業炉」であることを「確実に確認」する…などの手順を踏むのだそうです。「商業炉」で、その前段階の過程で行っておくべき「作動性能」や福島で起きた「外部電源喪失事故」を起こさないようなことができるかどうかを「商業炉」を使って「実験する」などということは考えられないのではないかと思います。このようなことをソ連は現地の人に強要していたのかと思うだけでも血の気も引く思いがします。停電で家庭内の非常灯などが点灯するかどうかとは全く異なる次元のことですから!!
 火災を起こしたり、建屋内で発砲したりすることももちろんやってはならないことです。▼同時に、学校や医療施設を爆破したり、『人道的避難道』と名を打った道筋に地雷を埋め込むという「策略とも言えない謀略」も決して許せることではありません。▼同時に、ヒットラー顔負けの独裁者・殺人鬼プーチンの「軍事政策」は「軍事政策」とはとても言えない稚拙な「下策な人殺し」でしかありません。

★★★世界中の全労働者、学生諸君は、ロシア内の全労働者・学生とともに、「プーチンウクライナに仕掛けた狂気の醜い戦争」に反対していくために団結し、反戦の声を上げて行きましょう!!