[834]ウクライナでは親ロシア派政党の活動禁止

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 ゼレンスキー大統領が親ロシア派政党の活動を禁止 すると発表しました。ロシア派政党の主張と活動はわかりません。ロイター通信は次のように伝えています。

3/20(日) 19:25 配信 ロイター

 ウクライナの国営通信によると、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は20日、ロシアとの関係を重視する複数の政党について、国内での活動を一時的に禁止すると明らかにした。
  ウクライナに侵攻したロシアが、親欧米派政権を転覆させ、親露派政権樹立を画策するのを抑える狙いとみられる。ただ、ロシアのプーチン政権は「迫害されている親露派住民の保護」を理由に侵攻を開始しており、攻撃をさらに強める口実にすることは必至だ。
 ゼレンスキー氏は20日未明に配信した国民向けのビデオメッセージで「(国内で)分裂などを目指す政治家たちの活動は成功しない。厳しい責任を負うことになる」と強調し、法整備も直ちに進める方針を示した。一部政党の活動禁止は、ロシアによる侵攻を受けた「戒厳令」の発令に基づくものだとし、国内最大の親露派政党など11政党が対象となると説明した。

以上がロイターの配信です。
 昨日はゼレンスキーが召集令状を出したことを書きました。国内の反対運動は報道されていませんが、もう戦争はやめてほしいという声は避難する女性のインタビューで伝えられはじめています。
 今日紹介したロイター通信は、親露派政党の活動が禁止されたと報じられていますが、現時点でゼレンスキーが戒厳令にもとづいて禁止令を出したということは、ゼレンスキーの政策に反対する声が大きくなり強権的に押さえ込まざるをえなくなっていることを意味していると思います。
 アメリカをはじめ西側のプロパガンダによって、ゼレンスキー大統領は自由と民主主義を護るためにプーチンの軍に抗戦する英雄に祭り上げられました。アメリカはロシアの権力者プーチンをゼレンスキーの背後から政治的経済的制裁と軍事的な援助を行って追いつめています。
 プーチンは軍事的侵攻をエスカレートしウクライナの人民と双方の兵士に大きな犠牲を強いています。今、米ーロシアの直接的軍事衝突はありませんが、現代世界は第三次世界大戦の入り口にたっています。
 新聞各紙は戦時報道の色を濃くしています。冷静さを失い生起する事態を善悪二元論の観点から煽るというようなものになっています。
 日本の国会でリモート演説したゼレンスキーは「停戦」という言葉を使いませんでした。日本政府のウクライナへの支援に感謝すると述ベるとともに、経済制裁など対ロシア戦争への支援の要請を行いました。
 立ち上がったロシアの労働者とともにウクライナ民衆も自国政府に戦争の即時停止を突きつけよう!日本の労働者は岸田政権の戦争加担を許さない闘いをつくらなければなりません。