[1070](寄稿)パルスオキシメーター

 
ペンギンドクターより
その2
 次はパルスオキシメーターの話です。
 病院の事務長に個人的に注文していたものが届きました。価格は8000円ほどですが、まだ請求書は来ていません。出入りの業者に頼んであるので少し安くなるはずです。
 私の場合、97%で正常です。ご存知のように、パルスオキシメーターは指の爪下の動脈を流れる赤血球の酸素飽和度を測定しています。正常値は95~98%です。もちろん高山にいけば酸素濃度が薄いので低下します。肺の病気や心臓疾患で低下します。一酸化中毒の場合は、当てになりません。呼吸回数が増えていると通常より上昇して99%や100%を示す場合もあります。また冷たい指(循環状態が悪い)で測定すると低く出ます。
 私は医院の人と木曽駒ヶ岳(ロープウェイで2600メートル付近に行けます)に行った時、パルスオキシメーターを持参したことがあります。私は正確な数値は忘れたものの93%ぐらいでしたが、K子先生(タバコを吸っている)は91%ぐらいで、彼女は恐れをなして歩き回ることをやめていました。また、息苦しがっていた観光客の子どもを見かけて、測定したら90%前後の値だったので、早く下山したほうがいいとアドバイスしまいました。子どもの場合は不安感もあったのでしょうが、苦しそうでした。在宅医療には欠かせない機器です。
つづく