[1095]改憲4党「緊急事態条項」で一歩前ヘ

 衆院憲法審査会は1日、緊急事態条項に関する論点を整理しました。自民党公明党日本維新の会、国民民主党の4党は憲法改正原案の作成に向けて、「一歩前進だ」と評価しました。

 岸田首相は安倍元首相が敷いたレールの上をドンドン進んでいます。

 内閣の権限を強化する緊急政令・緊急財政処分や議員任期延長をめぐる裁判所の関与についてなど4党は一致していないところはありますが。 衆院法制局は論点整理しました。国民民主の玉木雄一郎代表は「論点整理ができたことは画期的だ。できるだけ多くの論点で合意を得て、憲法改正の条文案作りに入るべきだ」と述べました。維新の馬場伸幸代表も「緊急事態条項について(論点を)ピンどめできた。一歩前進した」と評価しました。

 

 内閣の権限を強化する緊急政令を眼目とする緊急事態条項は、ヒットラーナチス独裁の突破口となった「緊急事態令」と同じです。

 ヒットラーはワイマール憲法第48条「大統領緊急令」を利用して全権委任法の成立へとこぎつけました。

 緊急事態条項案にある緊急政令は、政府が或る情況を「緊急事態」と認識すれば内閣の政令が法律と同じ強制力をもつことができるものです。

 日本の改憲に向けた準備が急ピッチに進められています。