[1324]原発デブリ冷却水、海洋放水強行の動き

労働組合員から。

 政府は福島第一原発デブリ冷却処理水を海に流そうとしています。

 西村経産相が30日午前に相馬市で相馬双葉漁協と、午後にいわき市いわき市漁協の幹部とそれぞれ面談し、反対している漁協幹部に次のように述べました。

「海洋放出の前でも具体的な風評などで価格の下落があれば支援する考え」「必要であれば放出前でも予算の措置や手当をしっかりとしていきたい」

 漁民の反対意見にたいして、処理水を海へ放出することを前提として風評被害への金が今欲しければあげますと懐柔しています。

 漁協をはじめ反対の声はありますが、立憲民主党の立場がはっきりしません。岡田幹事長は先日韓国の野党と海洋放出反対の共同記者会見をした阿部議員らを「注意」しました。
 福島第一原発の溶融燃料を冷却した放射能水はALPSという濾過装置を通してもトリチウムは残ります。
 政府は基準値以下に薄めて流すから安全だと言いますが、その「基準」というのがおかしい。内部被曝をスルーした説です。
 立憲民主党風評被害が問題だと言ってはいますが、政府やIAEAの安全説を疑う目がありません。
 政府は中国、韓国も原発からトリチウム水を流していることを盾にして海洋放出を正当化しようとしていますが、ダメなものはダメです。

 メディアは「基準値以内」という政府発表を伝えるだけで、内部被曝についてほとんど報じません。組合で勉強中ですが、有機結合型トリチウムによる内部被曝は晩発性障害を引き起こします。