[1404](寄稿)医療あれこれ(その95)−3 パレスチナ•イスラエル戦争

 
ペンギンドクターより
その3
 パレスチナガザ地区ハマスからのイスラエル攻撃に、本格的なパレスチナイスラエル戦争が始まりそうです。また大きな戦争が勃発して地球破滅が進行しそうです。もちろん双方に言い分はあります。私がその発言を信頼している佐藤優は「イスラエル寄り」です。彼はイスラエルの情報機関の元あるいは現幹部にパイプを持っているようです。彼が今何を考えているか、私は知りません。そのうち一般ジャーナリズムにも登場するでしょう。素人である私にもわかることは、今回のハマスの攻撃については、明らかに「イスラエル情報機関」の失態でしょう。常に「戦争状態」に置かれているはずのイスラエルですから、なぜ大規模な攻撃が察知できなかったのか、首をかしげます。今後どうなるのか……
 
 転送するのは、薬剤師さんの主張です。大変有意義な論文だと思います。(編集者∶明日紹介します)
 最近は医療従事者同士の連携が活発になっています。とくに在宅医療においては医師と看護師(むしろ主役は看護師です)の連携は当然ですが、歯科医師・薬剤師の関与も大変増加しています。薬剤師さんによる内服せずに溜まってしまった薬剤の整理などは、在宅医療での日常的風景です。
 それとは別に今回取り上げられているような薬物中毒の問題は、救急外来において大変厄介な問題です。私は57歳から埼玉県の民間病院の院長業務に従事していましたが、当直医の不足から一年間私自身が週一回当直をしていました。民間病院とはいえ、精神科の外来もあり、デイケア精神疾患のリハビリもやっていたので、精神疾患の患者さんが出入りしていました。そのせいか、当直していると、隣接する東京都の消防本部から精神疾患の背景を有する患者さんの救急受診依頼が連日舞い込むのです。薬物中毒もそのひとつです。要するに、そのような患者さんは東京都内の病院が深夜診療してくれないので、救急隊本部も県境を越えて依頼してくるわけです。
 また私が20年近く前に県医師会常任理事として救急担当をしていた時も、精神疾患特に統合失調症の患者さんの救急受け入れ(精神疾患そのものではなく身体的救急疾患)について、県立精神病院と難しい協議をしたこともあります。
つづく