イスラエル軍はガザのパレスチナ人老若男女を虐殺しつづけています。人も建物も破壊しガザ地区を更地にして地下のハマス軍攻撃の環境を整えつつあります。
「人道的一時停戦」も攻撃の条件をつくるための時間稼ぎに過ぎないと思われます。G7の政府は早くからイスラエル支持を明確にし、その後フランスの動揺はあっても基本的立場に変わりはありません。
ドイツにいたっては即時停戦に反対する姿勢を明確にしています。首相ショルツはイスラエルのガザ攻撃を批判すると「反ユダヤ主義」になると思っています。ホロコーストを反省することはイスラエルのパレスチナ人に対するジェノサイド攻撃を止めることにつながるという思考はありません。
Yahoo!ニュースを見てみます。
独首相、ガザ「即時」停戦に反対 11/13(月) 13:49 Yahoo!ニュース
【AFP=時事】ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相は12日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で続くイスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)との武力衝突の「即時」停戦には反対するとの考えを示した。国際社会からは停戦を求める声が大きくなっている中での発言となった。
ショルツ氏は、地方紙ハイルブロナー・シュテメ(Heilbronner Stimme)主催の討論会に出席し、「即時停戦も長期停戦も結局は同じ結果を招くだけだ。望ましくないと考える」と述べた。 「どちらもハマスに態勢を立て直し、新しいミサイルを入手する機会をイスラエルが与えることになる」とし、必要なのは「人道的一時停戦」と訴えた。 同氏の考えは、多くのアラブ諸国をはじめ、フランス、トルコの考えと相反する。
ガザ地区を実効支配するハマスは先月7日、イスラエルを急襲。約1200人を殺害した。イスラエルによる報復攻撃が続いており、ハマスの保健当局によると、これまでに1万1000人以上が死亡した。多くは民間人だという。【翻訳編集】 AFPBB News
以上
ドイツの世論は割れています。
NHKウェブニュースを参照します。
ウェルト紙が先月中旬に行った世論調査では、政府がイスラエル寄りの姿勢を明確に示していることについて、▼66%が「正しい」▼16%が「正しくない」▼18%が「わからない」と答えました。
公共放送ARDが先月下旬から今月上旬に行った最新の世論調査で、市民の犠牲を伴うイスラエルの軍事行動についての意見を聞いたところ、「正当化できない」と答えた人が61%で、「正当化できる」の25%を大きく上回っています。
ドイツでイスラエルのガザ攻撃に反対する集会
ベルリンではガザ地区の人々への連帯を示す集会が開かれています。
NHKによれば、ドイツ生まれで両親がパレスチナからの移民の会社員のサラー・サイードさんが先月29日に開いた集会には500人ほどが参加し、即時停戦などを求める声を上げました。
パレスチナ寄りの集会は先月7日のハマスによる攻撃の直後は反ユダヤ主義の扇動や暴力の賛美につながるなどという理由で禁止されるケースが相次ぎました。サイードさんの集会は許可されたものの、警察官が大勢出動して参加者の発言を監視していました。
反ユダヤ主義とイスラエル批判を混同するなという声
サイードさんは「政府や政治家が反ユダヤ主義とイスラエル批判を混同し、声を上げないのがドイツの問題だ。民主主義国家として戦争犯罪を非難し、少なくとも停戦を求める責務があるはずだ」と話し、ドイツが歴史的な背景からイスラエルへ配慮するあまり、その行動への批判も避けていると主張していました。
以上NHKニュース参照
ザイードさんの言うとおりです。ドイツの権力者は国是をドグマチックに跪拝しています。労働者階級は労働者ヒューマニズムを基準としてイスラエル政府・軍ガザ攻撃反対を掲げてたたかうべきです。それが第二次大戦の反省を具現化することだと思います。