[1494]自民党刷新本部

 国民の信頼を回復するために党を刷新しますと言ってつくった会議に、裏金をもらったらしいひとが9人くらいいるそうです。

 岸田首相は国民の信頼を回復することが第一の課題といいますが、自分が政治支配している相手に信頼してもらうことを課題にするということ自体が怪しい。それは自分の実践の結果を相手が考えることであって自分でどうにかできるものではありません。相手に自分への不信感をつくったことがよくないと思うのであれば自分の実践の誤りを反省し表明するしかないです。こんなこと言っても、岸田首相はアカンベーするのが落ちですが。刷新会議の人選の仕方に反省のあとは見えません。パフォーマンスで信頼を回復したいのでしょう。

 自民党刷新本部約40人のうち安倍派が10人選ばれました。内9人に裏金疑惑があるとの報道をうけ岸田首相が記者団の質問に答えて次のように言いました。

 「自民党が一致結束して、信頼回復のための議論を行うにあたって、特定の人間を排除するというような、排除の論理は適切ではないと考えています」

 メンバー選定にあたっては、「中堅若手の意見も反映させるという観点から、歴代の青年局長や女性局長経験者と若手にも加わってもらった。特定の派閥がどうこうではない」と語りました。

 その中に疑惑の晴れない人が9人いることはどうかと記者は聞いているのです。岸田自民党総裁はわかっていて選んでいるのでしょう、開き直って答えています。

 総裁がこれでは何も変えないと言っているに等しいです。党改革の刷新会議をつくり、刷新対象の怪しい人を平気で選んだ。批判されて小理屈を言うのが政治家の仕事だと心得ているのでしょう。