[1463]産経、改憲の勧め

私はたまに産経新聞を読みます。

 16日の産経新聞は安保3文書閣議決定1年にあたって、岸田首相の書面インタビューを載せています。首相は「安全保障環境などに重要な変化が見込まれる場合には、躊躇なく戦略・計画に必要な修正を加えていく」と述べたといいます。軍事的緊張が高まったと思ったときには即応できるように敵基地攻撃能力の範囲を広げ戦闘態勢ととのえるということでしょう。実際、3文書に関して首相は次のように言います。約10年後の目標として「より早期かつ遠方でわが国への侵攻を阻止•排除できるように防衛力を強化する」と。裏金問題のさなか、戦争のできる体制づくりに励むというのです。

 ここに来て岸田政権は追いつめられ前に向かって逃げるように暴走しはじめました。

 さらにコラム「産経抄」を読んで驚きました。裏金問題を書いているのですが、終わりの方で岸田政権に改憲を説いています。

「••••••検察は政治の意向に唯々諾々と従う組織ではない ▼岸田文雄首相もまた、検察権力の前では為すすべもなく捜査の行方を見守ることしかしていない。裏金問題はカネにだらしがない政治家らの自業自得だが、国政が停滞して割りを食うのは国民である ▼折しも自民党の中堅・若手議員約60人が14日、憲法改正の早期実現を目指す議員連盟を設立した。岸田政権にあれもこれもやる体力が残っていないなら、会見で一点突破を狙うのはどうか。」

 産経抄は政権にたいして改憲の勧めを行っています。メディアも世論も裏金問題に目がいっているこのときに改憲勢力が動きはじめています。裏金問題から改憲問題に目をそらすという政権の意図も感じます。