[1493]志賀原発の再稼働、危険

 「想定外」の活断層のズレによる大地震。この地域には未知の活断層がありそうです。

毎日新聞の報道です。

 

志賀原発変圧器、震度5弱で破損を疑問視 規制委が原因究明求める
2024/1/10 18:30


 能登半島地震北陸電力志賀原発(石川県、停止中)の変圧器が破損したトラブルについて、原子力規制委員会は10日、原因の究明を北陸電に求めることを決めた。破損により外部電源の一部が使えなくなっており、安全性への影響が大きいと判断した。


 今回の地震は、長さ約150キロの活断層がずれたとみられているが、詳しい実態はわかっていない。規制委は、北陸電が再稼働を目指して申請した2号機の安全審査で実態や影響を確認する方針で、審査は長期化が不可避だ。山中伸介委員長は記者会見で「地震の引き金となった断層を確定するまでに、年単位の時間がかかる」と述べた。

 規制委によると、1日の地震志賀原発では震度5弱を観測。揺れの加速度が最大の想定(基準地震動)を一部わずかに上回った。

 安全上重要な設備に異常はなかったが、変圧器が破損して大量の油が漏れた。この影響で一部の外部電源が使えないままだ。

 原発の新規制基準では、変圧器の耐震設計は3段階あるクラスで最も低い。しかしこの日の定例会では、震度5弱の揺れで破損したことを疑問視し「発電所内の設備はもっと強くてもいいのではないか」と指摘が相次いだ。【土谷純一】

 

 原子力規制委員会が今更ながら動きだしました。志賀原発だけではなく伊方原発女川原発地震が起きたときの道路の破損で避難できない危険性があります。

 岸田首相は志賀原発の再稼働にかんして「新規制基準に適合すると認めた場合のみ、地元の理解を得ながら再稼働を進める方針は全く変わらない」と語りました。従来通り原発に依存するエネルギー政策は変えないということです。これでは大事故が起きて被害があっても想定外だったと言い、規制基準を変えて再稼働を進める方針は変わらないというでしょう。

 彼は野党、反対運動の力を感じないのでしょう。決まったことはやらなきゃしょうがないということより以上ではないのでしょう。こういう人がいまの日本の首相です。