ドイツの軍会議が盗聴され、その内容をロシアの国営メデイア編集長がSNSに投稿し公にされました。BBCニュースを読んでください
BBCニュースより ドイツ軍会議の音声、ロシア側がSNSに投稿 ウクライナ支援を議論
ドイツ当局は2日、軍のビデオ会議がロシア側に不正侵入されたと明らかにした。会議の音声が前日、ソーシャルメディアに投稿された。会議ではウクライナへの長距離ミサイルの供与や、その標的などが話し合われていた。
その中でドイツ軍幹部らは、クリミアとロシアを結ぶケルチ橋をミサイルでどう攻撃できるか話し合っている。クリミアはロシアが2014年に不法併合した。
ドイツ国防省の報道官はAFP通信に、空軍の秘密の会話が盗聴されたと説明。音声が公開前に改ざんされたかについては「断言できない」と述べた。
独誌シュピーゲルは、問題のビデオ会議は軍内部の秘密ネットワークではなく、ウェブ会議アプリ「WebEx」で開かれたと報じた。
ロシアはドイツを強く非難
ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は2日、音声の中の協議について、ドイツ軍の「あからさまな自己暴露」によって「ずる賢い計画」が明らかになったと述べた。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、ドイツに「速やか」な説明を要求。「問い合わせへの回答を避けようとするなら、罪を認めたことになる」と述べた。
ロシア安全保障会議のドミトリー・メドヴェージェフ副議長はテレグラムで、「私たちにとっての古くからのライバルであるドイツ人が、再び私たちの宿敵となった」と発言。
「(ドイツ人は)なんと徹底的かつ詳細に、私たちの領土への長距離ミサイル攻撃を議論し、攻撃目標を選び、私たちの祖国と国民に最大の被害を及ぼす方法を議論していることか」と論じた。
ウクライナはドイツに対し、射程距離約500キロメートルのタウルスの供与を望んでいる。
ショルツ氏はこれまで、紛争の激化を恐れ、これを拒否してきた。
フランスとイギリスは共同開発したミサイル(フランス名「スカルプ」、イギリス名「ストームシャドウ」)をウクライナに提供している。射程距離はタウルスの半分ほどだ。
ドイツの野党・保守党のローデリヒ・キーゼヴェッター氏は、さらなる録音が流出する恐れがあると、放送局ZDFの取材で警告した。
「他の多くの会話も確実に傍受されるだろうし、後日、ロシアの利益のためリークされるかもしれない」