[1588]ウクライナ動員法改悪

 東西資本主義の新冷戦下、2022年2月24日ロシアの越境侵略をもって開始されたウクライナ戦争は多くの犠牲を背後に残してなお続けられています。西側諸国の長期に渡る支援にもかかわらず、ウクライナは軍事的後退を余儀なくされ国家として継戦が困難になってきました。

 ゼレンスキーの「国民の奉仕者」政権は兵士が不足し動員法の改定を行いました。

 

ウクライナ大統領、兵士動員の改正法案に署名 4/17(水) 12:42 Yahoo!ニュース

 ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、兵士の動員を強化する改正法案に署名した。

 法案は先週、議会で可決されていた。 新法は18~60歳の男性全員に軍への登録と、登録書類の常時携行を義務付ける内容。政府は兵力補充の効率と透明性を高めるのが目的としている。 海外にいる対象年齢の男性は、最新の登録書類を提示しなければ、領事館でパスポートの更新ができなくなる。 長期にわたって戦闘に参加した兵士の動員を解除する条項は盛り込まれなかった。議会ではこの数カ月、動員期間の長い兵士を交代で一時帰宅させるかどうか、ロシアが再び攻勢を強めるなか、疲弊した兵士の休養は認められるかどうかなどをめぐる議論が続いていた。 法案は最初に提示されてから4000回以上も修正された。議会は最終的に、できるだけ多くの兵士を前線に配置しておくため、動員を3年間で解除するとの規定を削除した。 法案が議会を通過した後、兵士の妻や親族数十人が議事堂の前に集まって抗議し、動員期限を盛り込むよう要求した。

 ゼレンスキー氏が率いる与党「国民の奉仕者」は昨年末、軍が50万人の追加動員を求めていると述べたが、軍のシルスキー総司令官は最近、兵士を増員するとしても少人数にとどまるとの見通しを示した。 東部戦線の司令官は先日、ロシア軍の兵員がウクライナ軍の10倍にも上ると指摘していた。

以上

 家族の反対は当然だと思います。国内の厭戦反戦の運動の高まりにゼレンスキーはさらに強権を発動すると思われます。

 プーチンは日本のメディアで描かれているほどには国際的に孤立してはいないようです。世界中で私たち労働者階級が戦争反対の声をあげなければ戦争を終わらせることは困難です。東西対立の谷間で、露ウの両国家権力によって戦線に送られる労働者民衆の犠牲をこれ以上出し続けることを許してはならないと思います。