2025年9月、柏崎刈羽原子力発電所にたまっていた使用済み核燃料が青森県むつ市の中間貯蔵施設に初めて運び込まれました。むつ市では使用済み核燃料の再処理工場が建設中です。使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出す核燃サイクル構想が工場建設のトラブルで行き詰まっています。1997年に完成する予定でしたが27回のトラブルがつづき事実上稼働のめどは立っていません。
核燃料のリサイクルを前提とした全国の原発では使用済み燃料棒の置き場所が逼迫しています。にもかかわらず昨年政府はエネルギー計画で原発依存低減から積極的活用に転換しさらに使用済み核燃料を増やそうとしています。政府と電力会社は最終的に産出される核のごみの処分場もない中で徒に原発を再稼働し、新増設に取り組んでいます。
核燃サイクル工場の建設とトラブル対応にかかる費用の原資は電気料金と税金です。危険で理不尽な核燃料のリサイクル事業は停止し原発を廃止しなければなりません。
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2020/12/26
[311](投稿)核燃料貯蔵施設共同使用、かかる費用は電気料金に上乗せ - ◼新型コロナ危機以後ー戦争と混沌のなかで
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