[1539]裏金問題の陰で進行していること

 政府は国会で裏金、脱税問題で野党の追及を受けしどろもどろの対応をしています。岸田政権はこの問題で危機に立っていると言えます。けれども他面、原発政策、武器輸出の緩和問題などは反対の声を無視する余裕すらうかがえます。

 連合労働運動の指導部が長年にわたって政府・経団連に手招きされ、政労使一体化路線に深々とはまり込んでいること、また野党の分断に成功したことに自信を持っている政権は、今を乗りきれば何もなかったように軍事大国化に向かって動くでしょう。

 国会で揺れている今このときに、女川原発に使用済み核燃料の貯蔵施設建設をつくるということが決められました。

東日本放送を引用します。

女川原発敷地内に使用済み核燃料の貯蔵施設を建設する方針固める 東北電力

khb東日本放送

 能登半島地震志賀原発の一部電源が失われ今なお復旧していないという状況の中で、9月に予定している2号機の再稼働に伴い対策が必要になってきたので貯蔵施設をつくると言うのです。政府、東北電力に 再稼働をやめるという選択肢はありません。

 日本の政権は惰性体化しています。反対運動総体がそれをくつがえせず、むしろ棹さしている状況をこじあけていかなければならないと思います。