[8]自粛率とは何?

自粛率という言葉について

昨日テレビで島根県を除いて自粛率が下がったというニュースが流れました。今年の1月の平均と比較した、外出を控えている人の数の割合を自粛率というらしいです。都道府県ランキングもあります。
私は故郷は島根県です。故郷の友人の顔を思い浮かべて想うに、彼らが自粛しているとは思えないのです。店がしまっていていくところがないのではないかと直感しましたが・・・
それにしても自粛というのは変な言葉です。
自粛するというのは、外出することを自分で抑えるという意識の働きとそれに規定された行動のことを後者においてダブらせて表現したものです。
政府から外出しないでという要請をうけた私が自粛して外出行動をしないということです。自粛とはあくまでも私という主体の内面性にかかわることです。政府が私に自粛せよというのは政府が私に道徳を強制することに他なりません。欲しがりません勝つまではという戦争中の標語と同じです。
今使われている自粛という言葉は私という主体が欠落させられています。言葉が一人歩きさせられそれ自体に威力があるかのようです。国民の義務という意味をもたされた自粛は強制概念になっているにです。
自粛率は強制に服しているか否かの指標です。
鬱陶しいですね。

島根県