[1103](寄稿)新型コロナについて

 
ペンギンドクターより
その1
皆様
 典型的な冬型、西高東低の気圧配置が続いています。明日は関東も雨模様のようですが、その後再び西高東低に戻り、日本海側は大雪になるようです。朝夕の寒さがこたえますが、今朝も二階から真っ白な富士山が見えています。
 転送するMRICの主張はちょっと趣を変えて「歯科関係」です。
 
 さて、新型コロナです。1910年代の「スペイン風邪」についてはいろいろな人が当時の状況を記しています。日本でも数十万人の死亡とありますが、生き残った人が、感染者の治療や看護に主体的に関与しているという記録があり、当時も一度感染して生き残れば大丈夫という考えはある程度あったと思われます。それに関した情報と言えるでしょう。
 
●新型コロナ抗体保有率、東京都で31.8%に第8波前
 沖縄46.6%、長野9.0%、都道府県で大きな差
  レポート 2022年12月4日(日)配信 小川洋輔(m3.com編集部)
 
 厚生労働省が11月6~13日に実施した新型コロナウイルスの抗体検査の速報値がまとまり、都道府県によって抗体保有率が大きく異なる実態が浮き彫りとなった。最高の沖縄県で46.6%、大阪府で40.7%に上る一方、最低の長野県では9.0%にとどまった。北海道や東北、北陸で低い傾向にある。専門家の間では第8波の感染拡大に地域差があるのは、第7波までの感染者数の影響があるとの見方が出ている。東京都は31.8%と、調査属性は異なるが2022年2~3月の調査での5.65%から大幅に上昇していた。
 厚労省日本赤十字社の協力を得て、11月6~13日に献血に訪れた8260人を対象に、自然感染によって得られる抗N抗体の保有率を調べた。献血の対象は16~69歳。11月30日のアドバイザリーボードで、年齢や性別を補正していない速報値を報告した。
 その結果、全体の保有率は26.5%だった。都道府県別では沖縄県(46.6%)が最も高く、大阪府(40.7%)、鹿児島県(35.2%)、京都府(34.9%)、熊本県(32.9%)と続いた。最も低いのは長野県(9.0%)で、徳島県(13.1%)、愛媛県(14.4%)、新潟県(15.0%)、岐阜県(15.5%)と続いた。以下は%を省略します。
 ちなみに私の故郷島根県(18.5)、鳥取県(21.2)です。
 低いほうで10%台を北から列挙しますと岩手県(16.5)、秋田県(18.7)、山形県(19.5)、富山県(19.9)、広島県(17.1)です。
 年齢別に見ると、16~19歳で38.0%、20~29歳で35.7%、30~39歳で33.6%と若年層で高く、60~69歳は16.5%にとどまった。
 
●ここで昨日(12月15日)の直近の一週間における10万人あたりの感染者数のワーストファイブとベストファイブを記します。番号のあとの「人」は省略です。
ワーストファイブ(多い順番です)
鳥取県(1242.70)②佐賀県(1149.65)③宮城県(1103.21)④福島県(1072.96)⑤島根県(1022.85)
ベストファイブ(少ない順番です)
沖縄県(319.03)②鹿児島県(491.79)③大阪府(621.85)④兵庫県(645.39)⑤京都府(654.81)
 いかがですか。今まで頑張って(?)感染者数を抑えてきた都道府県の感染者が増えています。ダントツに多かった沖縄県が最近著明に感染者数が減少しています。今後は感染者数が少なかったところで、一気に感染が広がることはあり得るということになります。しかし、以前よりその差は少ない、つまり全体に感染者はまんべんなく見られると言ったところです。
 
●以上からわかることは、いろいろワクチンの効能など言われていますが、今まで感染者が多かったところは、抗N抗体すなわち自然感染による免疫が高いことがわかります。極論を言えば、実際に感染して回復すれば自然感染による免疫ができており、これからも大丈夫かもしれません。ではワクチンの意味は?……。
 時間が無くなったので、コメントはこのへんにして、歯周病を転送します。
つづく