[124]香港が大変です!

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 香港の学生運動のリーダー周庭さんが国家安全維持法違反の容疑で警察に逮捕されました。恐れていたことがおこりました。周庭さんは昨年6月の「逃亡犯条例」反対の闘いの先頭に立ち逮捕されましたがその後も頑張りました。
 五大要求を実現するためにデモに参加した多くの労働者、学生を取り締まるために香港政府は、6月に国家安全維持法を中国の指示にしたがって制定し、反対運動の弾圧をエスカレートさせました。
 5大要求とは、(1)逃亡犯条例改正案の完全撤回(2)デモを「暴動」と認定した香港政府見解の取り消し(3)警察の暴力に関する独立調査委員会の設置(4)拘束・逮捕されたデモ参加者らの釈放(5)行政長官選や立法会選での普通選挙の実現-です。
 習近平は、ねばり強くしなやかな闘いの広がりが香港にとどまらず、コロナ危機の中国へと影響がおよぶことを恐れたのだと思います。中国の労働者は賃金未払いや解雇にたいしてたたかっているのです。
 また、中国を批判する香港紙「りんご日報」などを発行するメディアグループの創業者、黎智英(れいちえい)さん(71)や同紙幹部ら7人も国安法違反などの疑いで逮捕されました。これによって香港行政府(=中国)は左右をとわずメディアにたいする規制と統制を徹底する姿勢を明らかにしました。
 黎智英さんは昨年、民主化運動の支援をアメリカ政府ペンス副大統領、ポンペオ国務長官に要請しました。中国はトランプのアメリカと対立をエスカレートさせており、黎智英さんを逮捕することによって反対運動を抑えむと同時にアメリカにたいして威嚇していると思われます。
 中国・香港政府の香港の反対運動への強硬な弾圧の背後には米中の対立の緊迫化があることを警戒しなければならないと思います。
 私は不屈にたたかう香港の労働者、学生を日本の地で支援したいと思います。