[235](投稿)オンライン診療、大学生の話

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恒久化はかかりつけ医が対象 オンライン診療巡り厚労相
北海道新聞 2020・11・1 より
 
 政府が実現を目指す初診からのオンライン診療恒久化に関し、田村憲久厚生労働相は30日の閣議後会見で、かかりつけ医による診療を対象に恒久化を解禁する方針を明らかにした。29日の平井卓也デジタル改革担当相や河野太郎行政改革担当相との会談で合意した。
 田村氏は、米国や英国などで医師が過去に診たことのある患者をオンライン診療で診察している現状を挙げ「全く何も基礎知識もない中でやるのはなかなかハードルが高い」とした。平井氏と河野氏にも説明し、認識の一致を得たとしている。
  厚労省は今後のオンライン診療に関する有識者検討会で、かかりつけ医の要件や初診の対象となる診療科を決める方針。
 初診からのオンライン診療はコロナ禍での院内感染節などを目的に、収束までの特例措置として今年4月解禁されていた。規制改革に意欲を示す菅首相が9月16日の就任会見で恒久化の方針を示し、10月26日の所信表明演説でも明言。このため、田村氏や河野氏、平井氏が議論を進めてきた。
 田村氏はこれまでの記者会見で、年内に方向性を示すと発言。触診などがないため、オンライン診療に適さない症状や疾患もあるとして、専門家に意見を聞いた上で、適応範囲を検討する考えを示していた。
 日本医師会(日医)はこれまでに過去に受診歴がなく、かかりつけ医からの情報提供もない患者に原則としてオンライン診療を認めるべきではないとの立場を示している。
以上、北海道新聞より引用
    

※※※ 森道明氏(仮名)の投稿です。

 こんな話を息子がしていましたので、投稿させていただきます。
ーー大学に入ったけれど、入学式も、授業も、キャンパスライフもない生活で、退屈しています。

「東京に住んでいると、郷里には帰ってくるなと父は返事をメールする」というわけではありませんが、電話で下記のようなことを言っていましたので、お読みくだされば幸いです。

 大きな企業の社員は、仕事はオンラインでする人が多いと聞いています。
 故郷の友人は親と同じ医師を目指していますが、そのお父さんは、内科・小児科・東洋医学もする街の開業医です。コロナ禍でインフルエンザワクチンなどの予防注射を受ける人が少ないと嘆いているそうです。子供さんには、インフルエンザの予防注射だけではなく、いくつもの予防注射が子供の時に必要不可欠なのにと心配しているそうです。
 専門医の資格を更新するのに「オンライン」講義を受けることになっていると聞きました。
 僕の姉は臨床心理士で、病院に勤務しています。専門資格の更新に「ズーム」とやらを使うそうです。僕はまだなにも始まってもいないので「ズーム」というのもよく分かりません。

 友人と話をしていると、将来は「オンラインで診療することになる」らしい。それで父親は怒っていると言います。

 どの診療科でも、「話を聞いて、声の力や調子を感じ声帯やのどの異変がないか、顔色や爪や目の結膜や皮膚の色なども見て、貧血の有無、肝臓の病の有無などを知り、おなかを触り、しこりがないか、血管が浮き出てないか、肝臓が大きくなっていないか、腫瘍がないか、目を見て目が濁ってないか、などを知る必要があり、東洋医学では、話を聞くのはもちろん、舌を見る、脈を診る、おなかを触ってみる、痛い部分を押してみる…などが必要だ」というのだそうです。
 友達は自分も父の様になりたいといっています。

 「練達の医師になると、話だけでも相当患者さんの状態・経過を推測することが可能なことも多くなってくるけれど、確認のために身体観察のために、触診、脈診、腹診、打診、聴診がまず必要・不可欠なのだといっているといいます。そのうえで、血液検査や尿検査の項目を選択するのだそうです。血圧も血圧計で測らないと分からない。家庭の血圧計だけでは、およそのことしか分からない」というそうです。
 「経過を見るにしても、これらの手順の核心をおろそかにしないで、全部やるわけではないが、必要範囲を狭めて、経過観察や投薬の継続が必要になる場合が多い」といいます。
 だから、彼の父親は、「『オンライン診療』は、『コロナ禍の時代に限定的に』使うべきだ」といっていると話してくれました。つまり「恒久的に使うことには反対だ」と。

 うちの「じいちゃん」はやっとスマホで電話ができる程度にはなりましたが、使いなれたこれまでの電話のほうがいいといいます。「ばあちゃん」は普通の電話しか使えません。スマホは全くわけが分からないといいます。触ると画面が変わってどうしたらいいのか、困るんだよといいます。お金は現金でないとダメというのも当然です。銀行のカードも、あやふやになってきて、いつも銀行員さんに手助けしてもらうといっています。
 「言葉も、横文字ばかりで分からないよ」、「『デジタル』ってなんのこと? 新しいみそ樽のことかい?」。「『デジタル庁』ってなに…『大腸とか小腸』と同じようなものかい?」と電話で聞くこともあります。

 「テレビの会話が早すぎて、何を言っているのか分からないことが多くなったよ。漫才はその最たるものだね。早口で…」といいます。
 「昔の方がよかったね。なにごともゆっくりでね~昔の映画や歌が見聞きできて良い時代にもどったね」とコロナ禍の時代を「ちょっと楽しんでいるのかな」と思います。

 高齢化社会で、認知症の方が増えている時代に、さらに使い方が分からないものが増えてきているのは、「時代に逆行している」のではないかと思います。
  友人の父親は、「『デジタル庁』を作るのは、それを作ると誰が利得を得るのだろうかと疑問だね。『電通』のような大手の会社が設けるのかな?政府が国民を見張るために作るのかな? ジョージ・オゥエルの小説・『1984年』や『動物農場』のように日本も『監視社会』になるのかな?嫌だな。それより消費税を下げて欲しい」というといいます。

世の中の皆様はどのように思われているのか教えていただければ幸いです。
宜しくお願いいたします。
                          森道明 拝