[273](投稿)さくら問題

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①明細書に安倍氏側「補填」 特捜部、公設秘書ら聴取
安倍晋三前首相側が主催した「桜を見る会」の前夜祭で有権者に飲食代を提供したなどとして、政治資金規正法違反や公選法違反(寄付行為)の疑いで安倍氏らに対する告発状が出された問題で、会場だったホテル側が作成した明細書などに、安倍氏側が費用の一部を補填した内容が示されていることが23日、関係者への取材で分かった。

東京地検特捜部が、安倍氏の公設第1秘書や地元・山口の支援者らを任意で事情聴取したことも判明した。安倍氏側が、ホテル側への支払総額と参加者の会費との差額分を負担した可能性があり、特捜部は立件の可否を検討している。
 これまでの安倍氏の説明が矛盾が生じることになり、野党が追及を強めるのは必至で、当時官房長官だった菅義偉首相の政権にも影響を与えそうだ。
 第1秘書は同日、取材に「何も知らないし何も言えない」と回答。安倍氏の事務所は「調査に協力し真摯に対応している」とコメントした。 前夜祭は第1秘書が代表を務める「安倍晋三後援会」が主催。2013年から19年まで、桜を見る会の前日に東京都内のホテルで開かれ、支援者らが1人5千円の会費で参加した。19年の参加者は約800人だった。告発状によると、1人当たりの飲食代が少なくとも1万1千円はするのに、参加者からは5千円ずつしか徴収せず差額を提供した公選法違反の疑いがあるほか、後援会の政治資金収支報告書に収支を記載しなかった疑いがあるとしている。
 これまでの安倍氏は、5千円の会費について「参加者の大多数が宿泊者という事情を勘案し、ホテル側が設定した価格だ」などと補填の疑惑を否定。収支報告書への記載に関しても「ホテル側との契約主体は支援者である参加者だ。事務所の収入や支出は一切ない」と説明している。
 さらにホテル側から「明細所の提示はなかった」と主張。野党は、明細書を発行しないケースはないとするホテル側の回答を基にただしたが、安倍氏は「回答はあくまで一般論」と姿勢を変えることはなかった。告発状は全国の弁護士や学者らが提出した。 

②前首相 一貫し補填否定
 安倍氏は「桜を見る会」前日に自らの後援会員を招いて高級ホテルで開いてきた前夜祭を巡り、「事務所から費用の補填はない」「収支は発生しておらず、政治資金収支報告書に記載する必要はない」と説明してきた。だが安倍氏側が費用の一部を補填した内容が示されたホテル側作成の明細書の存在が判明。識者は「説明が虚偽だったことを示し、大きな問題となる」と指摘する。
 安倍氏は政権奪還後の2013年以降、各界の功労者が集まる桜を見る会に、自身の後援会関係者を招待。前日には東京都内の高級ホテルで、後援会関係者を招待。前日には東京都内の高級ホテルで、後援会主催の前夜祭を開いてきた。
 昨年、11月8日、共産党議員が国会で桜を見る会の「私物化」を追求。19年に前夜祭会場になったホテルニューオータニのパーティプランは1人1万1千円からなのに前夜祭の会費は5千円だったことも判明し、安倍事務所側が穴埋めしている疑惑が浮かんだ。
 安倍氏はどう15日、長時間のぶら下がり取材に応じ、疑いを真っ向から否定。前夜祭を含め、旅費、宿泊費など全費用は参加者の自己負担で、安倍事務所や後援会としての収入・支出は「一切ない」と強調した。
 また、会場入り口で安倍事務所職員が参加者から集金し、ホテル名義の領収証をその場で手渡し、集金したお金をホテル側に渡す流れだったとも説明。政治資金収支報告書への記載はないと主張した。
 野党は首長の裏付けとなるホテル側の明細書の提示を求めたが、安倍氏は「明細書の発行は受けていない」と繰り返した。疑惑解明につながる招待者名簿に関する公文書管理の問題も表面化。内閣府は名簿の保存期間を1年未満とし、2019年分は共産党議員から資料請求があった同年5月に廃棄しており、実態は不明なままだ。
 「政治とカネ」を巡る問題に詳しい日本大の岩井奉信(ともあき)教授(政治学)は「前夜祭の収支がゼロというのは信じ難く、政治資金収支報告書に全く記載がないのはそもそもおかしい。前首相が費用を一部負担したことを示す明細書は、公選法政治資金規正法違反だけでなく説明が虚偽だったことを示し、大きな問題となる」と話した。
北海道新聞2020・11・24 より引用


安倍氏側800万円超補填か
 昨年までの5年間に計2300万円に上ったのに対し、参加者からの会費徴収額は計1400万円余りにとどまっていた疑いがあることが関係者の話でわかった。東京地検特捜部は差額の計800万円超を安倍氏側が補填していた可能性があるとみて、捜査している。(中略)ホテル側は、安倍氏から差額を受領したことを示す領収書を作成し、安倍氏側に渡していたと言い、特捜部も領収書の存在を把握。ホテル側や安倍氏側から提出された資料を分析するとともに、安倍氏の公設第1秘書や私設秘書のほか、地元の支援者ら少なくとも20人以上から任意で事情を聞いた。(後略)
読売新聞より引用 2020・11・23 


※※※ 骨川筋衛門 のコメント
 
 いよいよ、「桜を見る会」を巡って、特捜の動きが活発になってきました。11月24日の読売新聞には、数字が細かく出て、またホテル側も領収書の存在を明かしています。
 ここまでくると安倍は弁解の余地がありませんね。しかし、なぜ、ここまで検察庁が調べることになったのかという点が「問題」ですね。

 考えられるのは、①岸田派に属していた溝手顕正氏と安倍のひざ元にいた河井克之の妻河井案里との対立で、溝手顕正河井案里との「選挙争い」は、岸田氏と菅氏の代理戦争とまで言われていたこと、並びに、河井案里は1億5千万円を自民党から持たされたと言われていること(証明は、今はないですが、これからこのことにも捜査の手が伸びるでしょう)。
もともと、アベと溝手氏は、「犬猿の仲」だったというのも淵源になっている可能性もあります。「(安倍)首相本人の責任はある。(続投を)本人が言うのは勝手だが、決まっていない」と溝手氏は発言していました。2007年夏の参院選小沢民主党に惨敗しながらも続投に拘泥した安倍首相に対して、当時防災相だった溝手は痛烈に批判を行った。
また、「背景には安倍首相と溝手の確執があり、本来なら長年2人区の中で保守系とリベラル系がそれぞれ1議席ずつ分け合っていた選挙戦に溝手が保守側で出ると予想されたが、党本部の意向で安倍や菅官房長官に近い2人目、河井克行の妻である河井案里も擁立された。また、自民党広島県連には溝手が所属する岸田派が多数を占め、溝手のみを支持する動向があったため、次の党総裁を狙う岸田文雄菅義偉の『代理戦争』とする見方もある」とWikipediaには書かれています。現在、河井夫妻は選挙ので買収問題で「裁判」にかけられていますが。
 ②もう一つは、「安倍晋三政権が強引に進めてきた検事総長人事は、首相官邸が定年延長まで強行して推した黒川弘務・東京高検検事長の「賭けマージャン」発覚による辞任で、あっけなく頓挫した」事件でしょうね。検事総長人事まで官邸が手をだすという前代未聞の事件が、「賭けマージャン」であえなく頓挫し、そのことが、検察庁検察庁幹部を「奮(ふる)い立たせた」可能性が基礎にあるのではないでしょうか!!
 このことを菅はもう忘れて「日本学術会議」を踏みにじろうとしています。コロナ感染対策の粗末な対応と判断の遅さが原因で、コロナ感染者・死者の急激な増加で、今は「日本学術会議」問題は棚上げになっていますが、また、この問題にも回帰することでしょう。
 しかし、アベノシッサク(カケ・モリ・サクラ・カワイ)を思い出せば、日本学術会議にも手を出すべきではないと思います。24日の読売に菅の「誠実さ」評価74%、「説明力」43%と書かれていますが、不思議なのは、「説明力が低い」のに、「誠実」だと評価されるという奇妙な現象です。
日本学術会問題で、ひどく「ミソ」をつけて、どこが「誠実さ」があると判断されたのでしょうか?
学術会員をはねた理由を問われても「説明」は全く拒否しているにもかかわらず43%もの数字が出るというのにも疑問符がつきます。「Go Toキャンペーン」問題も今後も尾を引く問題で、コロナは菅が「誠実に」差配して即座にどうにかなるものではありません。普通は、「誠実ではない」が70%になり、「説明力が低い」も70%になってもおかしくないと思います。

読者の皆様は、安倍の怪しき「サクラ問題」等をどう思われますでしょうか?