[493](寄稿)ワクチン接種

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ペンギンドクターより
Subject: 1回目のワクチン接種しました。

皆様
 立て続けですが、お知らせします。昨日16日(金)ワクチン接種をしました。
 私の場合、副作用(副反応)としては、筋注した左肩がちょっと痛いぐらいでしたが、翌日の今朝起きた時に、痛みが増していました。朝いつものように女房と二人でテレビ体操をしましたが、左の肩はちょっと動きを加減して体操をしました。筋注後である昨日の午後は「ちょっとかったるいかな?」と思いましたが、いつものように1時間の散歩をしたら、調子がよくなりました。つまり左肩の痛み以外に副反応はないと考えていいようです。
 以上、問題になるような副作用(副反応)は今のところありません。

 これだけの私の個人的情報ではつまらないと思いますので、以下のワクチン副反応情報をお知らせします。皆様もいずれ接種となると思いますので、参考にしてください。原文通りではなく、私が適宜ピックアップしています。

 メディカル・トリビューン・オンライン 2021年4月12日配信
●コロナワクチン先行接種の重篤副反応疑いは0.063%
 厚労省は4月9日、新型コロナウイルスSARSCoV‐2)ワクチンのファイザー社製ワクチン(商品名コミナティ)を先行的に接種した医療従事者約2万名を対象とする健康調査(健康観察日誌集計)の中間報告を公開した。同報告によると、2009年の約2万例の新型インフルエンザ(A/H1N1pdm)ウイルスワクチン接種時に比べ、接種部位の疼痛頻度が高く、2回目接種時にアナフィラキシーショック1例、アナフィラキシー2例などの22例(0.063%)が重篤な副反応疑いとされた。
 ▲ペンギンドクター注:コミナティはmRNAワクチンで筋注の2回接種、インフルエンザワクチンは不活化ワクチンで皮下注1回のみ接種です。

 対象は、国立病院機構(NHO)に属する52施設、地域医療機能推進機構(JCHO)に属する27施設、労働者健康安全機構(JOHAS)に属する21施設の職員。2021年2月25日に被接種者登録が終了し、1万9808例が1回目を接種し、1万9465例が2回目を接種した。2回の接種ともに20歳代21%、30歳代24%、40歳代25%、50歳代21%、60歳代9%で、男性34%、女性66%だった。1回目接種者における治療中疾患は高血圧8.7%、脂質異常症5.0%、糖尿病2.1%、気管支喘息2.2%、アトピー性皮膚炎2.9%、その他13.1%、なしが73.4%、既往歴が気管支喘息9.8%、悪性腫瘍2.1%、いずれもなしが88.4%で2回目も同程度の割合であった。
 ▲ペンギンドクター注、病院の職員ですので女性が多く、若い人が多く、治療中の疾患が少ないのは当然でしょう。

●2回目接種後に発熱、頭痛の頻度が増加
 1回目接種時の発熱(37.5℃以上)は3.3%だったが、2回目接種時には38.1%と高率であった。翌日に発熱する場合が多く、接種3日目には解熱するケースがほとんどであった。
 接種部位の疼痛は2回の接種ともに9割程度に上り、接種翌日にピークに達した。多くは3日後に軽快した。
 1回目接種に比べ、2回目接種では接種翌日に頭痛、倦怠感が見られる割合が顕著に増加した。(それぞれ10%超→40%超、10%超→60%超)
 年齢および性によって副反応の発現頻度は異なり、若年者および女性で高かった。65歳以上では、発熱9%、全身倦怠感38%、頭痛20%だったが、接種部位の疼痛は80%であった。2009年のNHO職員約2万例の新型インフルエンザウイルスワクチン接種時と比べると、接種部位の疼痛の頻度は明らかに高かった。

 原文では表に2020年の海外での副反応の状況が出ていますが、省略します。副反応の割合は日本人の方が高いようです。ただし、対象者の年齢別が出ていませんので、上記のように日本のデータが若年者に偏っているのを見れば、比較はできないかもしれません。

 医療ニュースm3.com 読売新聞 2021年4月9日配信
ファイザー製ワクチンの副反応、高齢者は「大幅に低い」・・・予想以上に年代間で差
 ▲ペンギンドクター注、上記の厚労省の発表の内容の一部の詳細ですので対象は同じです。
 2回目接種後に38℃以上の高熱が出たのは、全体で21%だったが、高齢者は4%と低かった。20歳代では30%、30歳代では25%だった。だるさと頭痛は、全体の69%と54%にみられたが、高齢者では38%、20%と低かった。ただし、接種した腕の痛みは全体で91%だが、高齢者でも80%が感じており、他の副反応と比べると差は目立たなかった。
 男女差も目立っており、女性の方が男性よりも副反応が強かった。特に頭痛は女性の62%が訴えたのに対し、男性は37%と差が大きかった。37.5℃以上の発熱は女性42%、男性30%だった。
 研究班の伊藤澄信・順天堂大客員教授は「一般に、年齢とともに免疫反応は弱まるため、高齢者の副反応の割合は低いと予想していたが、これほど大きな差が出るとは驚きだ」と話している。

 m3.comの医師のネットワークの情報ですが、真偽はともかく、興味深い情報ですので、紹介します。
ファイザーワクチンの副反応 投稿者melty 2021年4月8日
 副反応のうち、アナフィラキシーは除きますが、局所性(発赤、腫脹、疼痛)や全身性(倦怠感、頭痛、発熱)の副反応は接種後すぐではなく、1日くらい経ってから発現し、その後2-3日以内に完全に消失することがわかっています(市販後のCDC報告や臨床試験においても)。また、1、副反応は若年者ほど強く出ることもわかっていて、さらに2、中和抗体を見ると若年者ほど高い抗体価の抗体が誘導されることも確認されています。1と2のデータから類推すると1日経ってから発現する副反応は免疫誘導の結果から起こる、ということも想定され、副反応が強く起こることは必ずしも悲観すべき事象ではないように個人的には考えています。
 さらに言うと、非常に不安定なmRNAはLNPで包まれているため何とかヒトの細胞質に到達し、リボゾーム内でスパイク蛋白に翻訳され、それがプロセッシングされ、ペプチドとしてAPCに表出され、細胞性免疫や体液性免疫が誘導されることを考えると、やはり1日くらいは要するのかなと考えられます。つまり免疫が誘導され始めるタイミングと局所性、全身性副反応が起こるタイミングはほぼ一致していることも想定されるし、RNAは細胞質内で遅くとも3,4日で分解されることを考えると副反応がきれいに消失するタイミングとも一致します。だからアナフィラキシーとは異なり局所性、全身性の副反応はすぐには発現しないし、まったく神経質になる必要はないと感じています。そういう自分も接種受けるのは2週間後ですが・・・・・・。

 上記の文章の医学用語の略号LNP,APCは私にもチンプンカンプンですが。何となく専門家の発言のように思われます。
 ということで、私の2回目は3週間後の5月7日(金)ですが、翌日は土曜日で休みですので、おとなしくしていましょう。
では今日はこの辺で。