[1102]スタンド•オフ•ミサイル

 政府が改定した安保3文書に「敵基地攻撃能力」を担う部隊が「スタンド•オフ•ミサイル部隊」と明記されたそうです。 「スタンド•オフ•ミサイル」とは何だろうと思って辞書をみました。

 ラグビーの司令塔のことで、スクラムから離れて立っているという意味です。長いパスを相手陣内に出すハーフバックのことです。

 現憲法のもとで「反撃能力」を合憲だと言い張るのは、サッカーやラグビーのゲーム中にオフサイドをしてもオフサイドではないと言い張るようなものです。

 政府は、反撃能力の行使は安倍政権が決めた新「武力行使の3要件」にのっとると言っています。攻撃されそうになっている、と政府がみなした米国を守るために米国の戦闘相手に日本のスタンド•オフ•ミサイル部隊がミサイル発射できるようになるのです。

 こういうときに立憲民主党は自衛のための長距離ミサイルを持つこと自体には反対しないと言っています。「世論」に迎合して活動しても、憲法違反を承知の上で戦争体制の強化に向けて突っ走っている現政権を止められません。

 憲法改悪には反対すべきですが、とっくに憲法を事実上破棄している政府に憲法違反を指摘するだけでは無力です。

 

 中国を主敵とした日米共同の戦争体制が構築されています。具体的には台湾海峡の「有事』に日本も参戦する体制が固められつつあります。反対の闘いに全ての労働組合学生自治会、諸団体が組織的に立ち上がらなければ、日本で働き暮らす私たちは否応なく戦争に向かって協力を強いられます。

 労働組合員より