[1225]「戦える自衛隊に」、麻生発言に批判を

 戦後タブーであった言説が、ここにきて大手をふって罷り通っています。麻生氏が戦える自衛隊にと発言し、問題発言視されなくなりました。

 推測するにむしろ維新の会、国民民主党はうなずいているのではないでしょうか。立憲民主党は様々な意見が飛び交っているでしょう。

 少なくとも、また麻生がおかしなことを言っているという受け止め方は消えたのではないでしょうか。ウクライナ戦争を奇貨として日本政府は急激に軍備増強に走っています。その象徴が安保戦略書に反撃能力を書き込んだことです。

共同通信を引用します。

麻生氏「戦える自衛隊に」

安保環境の変化踏まえ

4/17(月) 16:20配信 

 福岡市 自民党麻生太郎副総裁は17日、福岡市で講演し、自衛隊の体制強化の必要性に言及した。北朝鮮弾道ミサイル発射や、台湾有事の可能性といった日本を取り巻く安全保障環境の変化に触れ「今までの状況と違う。戦える自衛隊に変えていかないとわれわれの存立が危なくなる」と述べた。 

 自衛隊の体制強化には憲法改正が不可欠だとの考えを表明。「残っている問題はたくさんあるが、現実的なものにすることが政権与党の仕事だ」と強調した。 統一地方選前半戦の道府県議選で、自民が総定数の過半数を確保したことを念頭に、防衛費増額や反撃能力(敵基地攻撃能力)保有の方針が国民に受け入れられつつあるとの認識も示した。 防衛力強化の取り組みが岸田政権下で実現したとして「岸田文雄首相は安倍晋三元首相にできなかったことをしている。リーダーシップは安倍氏よりある」と語った。

以上

 麻生自民党副総裁は自公政権のスポークスマンたるの実を発揮しています。

 ウクライナ危機への対応が日本の軍備増強という方向に流されています。今や野党も労働運動も巻き込まれ急流になって戦争のできる国づくりに向かっています。