[1233]習近平ーゼレンスキー電話会談

 

 ゼレンスキーが習近平と電話で会談し、停戦に向けて動きはじめました。

 これに先立ち米バイデン政権は、ニューヨークタイムスを使って「米当局」の話として5月のウクライナ軍の軍事攻勢後、軍事支援を弱めると発表しました。

26日の読売新聞を抜粋します。

 ウクライナ軍の反転攻勢、米紙「5月にも着手」…ロシア軍は砲弾・弾薬の補充急ぐ 2023/04/26 

 25日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、複数の米当局者の話として、ロシアの侵略を受けるウクライナ軍が、早ければ5月にも大規模な反転攻勢に着手する準備を進めていると報じた。ロシアが2014年に一方的に併合した南部クリミアと露本土の間にあるアゾフ海沿いの奪還を目指すとの見方も伝えている。 ······(中略)

 反攻で「決定的な勝利」を得られなければ、米欧の砲弾・弾薬の供給が切迫し、ウクライナへの停戦交渉を求める圧力が強まる可能性や、露軍が占領地域を維持する状態で戦況が「凍結」するシナリオにも言及した。

 抜粋引用は以上

 米政府当局がこの記事の後半に書かれたようなことを言うのははじめてです。マクロン習近平会談でマクロンウクライナ戦争停戦の仲介を習近平に持ちかけてNATOを揺さぶっています。3月、習近平プーチンと会って停戦を口にしたことを結節点としてウクライナ危機は全体として東西権力者による収拾局面に入りました。

 ゼレンスキー大統領も有利に停戦交渉を進めるために自分の方から習近平との電話会談を持ちかけています。27日の朝日新聞は電話による会談は「中国外務省によると、ウクライナ側からの要望で実現したという」と報じています。

以下Yahooニュースからの引用です。

習近平国家主席、ゼレンスキー大統領と電話会談

ウクライナに“特別代表”派遣の方針伝える 「対話と交渉が唯一の方法」と強調 

4/26(水) 20:23配信 TBS NEWS DIG Powered by JNN

 中国の習近平国家主席ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、ウクライナ情勢の政治的解決に向け、特使を派遣する方針を伝えました。両者の電話会談はロシアによる侵攻後、初めてです。 中国外務省によりますと、電話会談で習主席はウクライナ情勢について「対話と交渉が唯一の方法だ」と強調。「我々は政治的な解決に向けて、有利な条件を作り出すことが重要だ」として、ウクライナや関係各国に元ロシア大使の李輝ユーラシア特別代表を派遣し、意見交換する考えを伝えました。 一方、ゼレンスキー大統領は、“1時間の電話会談で二国間関係におけるあらゆる議題を協議し、特にウクライナの公正で持続可能な平和を確立するための協力方法を話し合った”としています。

 習近平国家主席がゼレンスキー大統領と電話会談したことについて、アメリカのNSC=国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は26日、「歓迎する」と話しました。そのうえで、この電話会談がウクライナとロシアの和平合意などにつながるかについては「現時点では分からない」とし、判断するのは時期尚早だとの認識を示しました。

 一方、ロシア外務省のザハロワ報道官は声明を発表し、「我々は中国が交渉プロセス確立のために努力する用意があることを認識している。中国外務省が今年2月24日に示した立場と我々のアプローチは広く一致している」とコメントしました。 そのうえで「キーウの政権はウクライナ危機の政治的・外交的解決を拒否している。ワシントンが支配するあやつり人形たちが和平の呼びかけに応じることはほとんどない」として、ゼレンスキー政権を批判しています。

引用以上

 ウクライナとロシアの兵士労働者は各国権力者の動きを警戒し、今自分たちの力で自国政府に戦争政策を止めさせないと後が怖い。権力者的収拾の過程で新しい戦争の種が撒かれることになります。

 私は日本の5月3日の憲法集会でウクライナ戦争反対の声を上げます。