[1340]終戦記念日

 

 

今日は終戦記念日日経新聞のコラム「春秋」が78年前をふりかえっています。昭和天皇玉音放送をデマだと信じない人が大勢いたそうです。日本の降伏を信じたくない人々は、崇めている天皇の言葉でさえ信じたくなかった、こういう心理状態を春秋子は次のようにまとめています。

「人はしばしば信じたいものだけを信じようとするそんな性を映した、悲しい一例だろう。▼あれから78年。SNSでは自分と似た意見ばかり目に入るエコーチェンバーが広がる。誤情報でももっともらしく語る人工知能も現れた。見たいものだけ見て、ファクトチェックは甘め。そんな日常なら少し心配になる。『戦争はある日突然、天から降ってくるものではない』。終戦の日、半藤さんが残した言葉を反芻する。」

(8/15日経新聞「春秋」から抜粋引用)

 半藤さんのいうとおりだと思います。私はその言葉はいま、ここにも妥当していると受けとめます。戦争の危機が日々社会全体に降り積もっています。

「自分と似た意見ばかり目に入るエコーチェンバーが広がる」のはSNSばかりではありません。ウクライナ戦争報道にせよ原発処理水放出に関する報道にせよ、メデイア総体が官報のエコーチェンバーになっています。

 終戦の日のきょう、春秋子は胸に手を当てて自社報道を省みてほしいものです。