[1620]『新型コロナ危機のなかで』4年経って

 このブログは2020年5月21日にはじめました。安倍政権によって第一回目の緊急事態宣言が出され、コロナパンデミックが世界を覆いました。世界の労働者は感染の危険性があっても出勤して働かなければならず、多くの人が感染して犠牲になりました。WHOによれば2024年1月7日時点で世界の累積の死亡者数は700万人を超えました。

 23年5月から岸田政権によって感染症法上は5類適用とされ、社会的には危機は「終わった」とされ報道も抑制されてきましたが依然としてウィルスは変異しながらヒトに感染しつづけています。

 「新型コロナ危機のなかで」と名付けたこのブログのタイトル名は変えません。感染症に対応できる医療体制をつくることはなお社会的課題です。政府は昨年対策本部を解散し、診察•診断•治療•入院への援助を廃止しました。感染が広がっていますが、岸田政権はどこ吹く風、むしろ覆い隠している感じがします。

 感染症対応の医療政策•体制の無策•不備、その場しのぎの失敗の反省もなく次の感染症には無防備です。感染症にたいする十分な医療体制の確保は利潤を生み出さないことを前提にして取り組まなければなりません。社会の仕組みがそれを不可能にしています。

 貨幣に支配される転倒した資本主義社会の中で、労働者階級は病と貧困に落とし込まれた新型コロナ危機を忘れるわけにはいきません。

 感染症にたいする事実上の社会的無対応は労働者階級に貧困と死を強いつづけます。

 戦争と搾取と抑圧、環境破壊と感染症で昏い21世紀現代。今、私は働くものの団結を打ち固めなければならないことをブログ開始4年目に再び叫ばないわけにはいきません。