[1642]ウクライナ復興会議とG7サミット

 

 11日ドイツでウクライナ復興会議が開催されました。

 ロシアのミサイル攻撃で電力施設が破壊されたウクライナでは人びとの生活に大きな影響が出ています。復興会議でゼレンスキー大統領がEUNATO諸国に復興支援を訴えています。凍結したロシア資産使うことも検討されています。

 ロシアの反発は必至です。フランス・マクロンの派兵発言や米製武器の越境攻撃への投入がはじまっていることに対抗してプーチンは戦術核兵器の使用をも公言しベラルーシとの共同訓練もはじめています。東西資本主義諸国家間の対立は悪無限的に先鋭化しています。

 13日からはG7サミットがイタリアで行われます。Yahoo!ニュースが伝えています。

結資産の活用検討

6/11(火) 18:54 Yahoo!ニュース

 G7サミットの主な討議テーマ 先進7カ国首脳会議(G7サミット)が13日にイタリア南部プーリア州で開幕する。ロシアの侵攻長期化で苦境にあるウクライナへの支援拡大を図り、復興財源の確保に向け、各国が制裁で凍結したロシア資産の活用策を討議する。

ロシア寄りの姿勢を崩さず、インド太平洋地域で威圧的行動を強める中国への対応も協議。

 欧米でウクライナへの支援疲れが指摘され、各国の政治状況が不安定化する中、結束を示せるかどうかが鍵となる。

 ロシアが核攻撃に踏み切ったらアメリカはどこに報復するか? 米政権内で行われていた机上演習の衝撃的な中身 サミットの議長はイタリアのメローニ首相が務め、岸田文雄首相、バイデン米大統領、フランスのマクロン大統領らが出席する。

 米国では議会の党派対立で対ウクライナ支援が長期間停滞。11月の米大統領選でトランプ前大統領が返り咲けば、支援方針を転換する可能性がある。

 EU欧州議会選ではウクライナ支援に消極的とされる右派が議席を増やし、マクロン氏はフランス国民議会(下院)の解散総選挙に追い込まれた。

 各国が凍結したロシアの資産を巡っては、米国が資産から生じる利子を担保にウクライナ支援資金を融資する案を示している。

以上

 ロシアはBRICsを足場に対抗する動きをはじめています。イスラエルのガザ侵攻もアメリカの黙認のもとで停まる気配はなく、激化する一方です。

 現代資本主義世界は経済的政治的に明らかに行き詰まっています。そして悪化する状況を排外主義的に打開するしかなくなっています。私たち世界の労働者階級に犠牲は転嫁されます。各国内部と国家間の対立は軋み戦争は広がるでしょう。

 労働者階級は身構えて事態を把握し団結を固めなければばりません。