[18]24日に香港で数千人がデモ

香港、数千人が「国家安全法」反対デモ


 5月24日、香港で数千人の人々がデモに参加し、「国家安全法制」反対を訴えました。28日にも中国全国人民代表大会で決定されようとしている国家安全法制とは、議案には次のように書かれています。

「国家安全の維持を狙う中国の政府機関が、必要に応じて香港に機構を設けその職責を果たす」(5/23朝日新聞参照)

これは香港で昨年からたたかわれている「逃亡犯条例の完全撤回」をはじめとした五大要求の運動を、国家分裂や政権転覆の運動とみなし、これからも予想される反政府運動を弾圧するための法なのです。

コロナ感染防止を大義名分として集会禁止措置がとられている香港で、数千人の労働者、学生がデモに参加しました。参加した15歳の女性は「拘束されるのは怖いけど、一国二制度が終わろうとするいま、立ち上がるしかない」と語っています。

この法案は香港の立法会(国会)を飛びこして中国全人代常務委員会が28日に制定し、8月にも施行するといわれています。さらに香港行政府は中国の国歌にたいする侮辱行為を禁止する国歌条例案を27日にも本格審議に入るといわれています。

香港は緊迫しています。香港のたたかう人びとはがんばってほしいと思います。


香港の闘いにたいする中国の弾圧に反対します
トランプの介入、利用反対


第一波コロナ危機をのりきった国家資本主義中国は、しかし国内消費が落ち込んだままで経済危機の回復の道はきびしくデフレになりつつあります。全人代習近平は成長目標を示すことができないほどの危機におちいっています。習近平はコロナ感染症を強権的なロックダウン方式でのりきったことに自信を深め、香港のデモを直接的に力で抑えこむ方向にかじを切ったと思います。

すでに、香港警察は4月18日、「香港民主派の父」と呼ばれる弁護士の李柱銘さんをはじめ14 名の人を一斉に逮捕しました。9月と10月の「違法」デモに参加した容疑だと警察は発表しています。この動きは新型コロナ感染症の終息を宣言した中国が、これからの経済的建て直しにとって桎梏になると感じ、さらに香港から中国へと飛び火する可能性を秘めた反政府闘争の火だねを潰しにかかった結節点ととらえることができると思います。

だから、香港のたたかう労働者、学生、多くの人びとは、これまでの香港の民主化運動の延長線上でデモをすると弾圧の牙が待ち受けています。
工場、地域、大学の仲間とともに中国政府・人民解放軍の弾圧を想定し動きを分析して、柔軟なはがねのような質の高い闘いを❗️


5月27、28日の闘いを支援します


香港の闘いの炬火は、コロナ危機を乗りこえる全世界民衆の営為のなかに引き継ぎ高めていくべき可能性を熱く秘めている。

香港の闘いはわたしたちの問題としてうけとめ、日本の地で連帯したいと思います。

熱い気持ちの応援団長