[88](投稿)命より経済。専門家会議使い捨て

◆◆◆ 専門家発言減ってコロナ増え
◆◆◆ 専門家意見言っても無視される
◆◆◆ 政治家は金銭目指して立案す
◆◆◆ 政治家は利用だけしてポイ捨てに 
◆◆◆ 政治家は専門意見無視をしてコロナ激増未来は暗い


 報道によると、新型コロナに関する記者会見で、出てくるのは西村経済再生担当大臣と尾身地域医療機能推進機構理事長だけで、廃止された政府専門家会議のように複数の専門家が見解を発信する機会が激減しています。
 多様な見方や情報が国民に提供されないとの見方もあり、「政策を迅速で幅広い情報発信も図るべきだ」との指摘もあります。

 専門家会議の元メンバーは、「専門家の見解発表は続けるべきだが、話す場がない」といっています。
 別の元メンバーは「勝手にいろいろ言わないほうがいいという感じ」だといっています。

 神戸大学の岩田教授の書物に、官僚たちは「専門家をリスペクトしない」と書いてありましたが、結局、専門家は、「会議という『クルーズ船』から降ろされた」岩田教授と同じ道を歩むことになったと思われます。山中伸弥教授も、おそらくは、同じ道をたどるのではないかと、負の想像をしてしまいます。
 その昔、原子力発電に関する会議に、湯川秀樹氏を座長として招かれました。湯川秀樹氏は、政府の会議の構成メンバーを見て、その後の会議には出席しなくなったいう逸話を読んだことを想起しました。
 会議の多くの構成メンバーが学者ではなく、産業界の面々・利益集団だったからということです。「科学的研究体制の在り方」とか、「科学的研究会で、何をどのように共同研究していくか」というような話ではなく、「儲け話」の会議だと直感されたのでしょうね。
 日本の政治家とそれを取り巻く官僚の脳みその貧困さ加減が窺われる話です。

   批評禍 石川木鐸(ぼくたく)

参考文献: 
新型コロナウイルスの真実』 (ベスト新書)

    岩田健太郎 著