[143](投稿)核のゴミ処理場 意見交換会

f:id:new-corona-kiki:20200830050755j:plain

※※※ 核のごみ地中深く隠しても消え去らないよ放射能の害
         
     石川木鐸(ぼくたく) 作

 現状は、以下のニュースに書かれているように、先延ばしにして、何とか町長と国とが、町議と商工会の「核のごみ調査」を受け入れる説得を試みる算段だと推測されます。
 寿都町の職員のアンケート調査などという「こずるい手」を使い、「調査容認6割」という結果を出しても、退職に追い込まれると怖いから、賛成に回ったとしか、世の中の人は考えないでしょう。
 ある農協の団体職員になり課長になった知人は、墓、宝石、電化製品何でもいいから買ってほしいと言うのに疲れ果てたと嘆いていました。

 短期的に20億でも入れば御の字だと考えていることでしょう?
 一方で、「風評被害」の程度は測定できないため、ためらいも出ています。
 「風評被害」だけで済むならいいのかもしれませんが、「核のごみから発生する放射能の被害」が出たり、ときには「地中深く隠した核のごみが「臨界点」を超えて、『爆発』したらどうなるのでしょうか?」
 そのような想定もしておかなくてはなりません。福島の原発事故があの程度で済んで「良かった」と思わなければなりません。チェルノブイリ原発事故は、当初、ソ連製の原発だからメルトダウンしたというさげすんだ言葉を発していた人もいましたが、福島原発事故を経験して、米国製でもメルトダウンするとやっと気づいたのではないでしょうか?
 そもそも、原発そのもの、核燃料そのものが危険極まりない代物なのです。核から発生する放射能の怖さをもっと詳しく「勉強する必要」があると思います。
 
 例えば、『この国は原発事故から何を学んだのか』 小出裕章 著 幻冬ルネッサンス新書はいかがでしょうか。

以下はネットからのニュースです。
① 寿都町長、10月以降に判断 核ごみ調査 「手応え結構厳しい」
08/27 07:14 更新

 【寿都】後志管内寿都町の片岡春雄町長は26日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査の応募検討について、全町議9人と町内の経済5団体の代表と町役場で意見交換会を開いた。北海道新聞が出席者に個別取材したところ、賛否は拮抗(きっこう)しており、片岡町長は「手応えは結構厳しい」と述べ、9月中を目指していた応募の最終判断を10月以降に先送りする考えを明らかにした。

 経済団体は寿都町漁協、寿都商工会などで意見交換会は約2時間半、非公開で行われた。片岡町長によると、調査受け入れにより20億円が交付されることを踏まえて応募に前向きな意見が出た一方、「新型コロナウイルス感染拡大でどの自治体も財政は厳しい。交付金に頼るのではなく、自立する議論も必要だ」などの反対意見が出た。

 終了後の記者会見で片岡町長は「文献調査だけでもマイナスイメージへの不安が多いのが事実」と指摘。応募を検討する方針は「基本的に変わってない」としながらも「一部にしか私の思いや考えが伝わっていない。今の状態では判断するのは早い」と述べた。

 また、9月から、計6回にわたり町民向けの説明会を開き、同月中にも応募を最終判断するとしてきたが、片岡町長は記者会見で「9月中はまず無理」として最終判断は10月以降との認識を示した。意向把握のための住民投票実施については慎重な姿勢を示した。



寿都町議 割れる賛否  経済団体は反対2保留3

「核ごみ意見交換会」が開かれた。町議9人のうち4人が反対、3人は賛成している。態度を保留した2人のうち1人は応募を容認する姿勢も示し、賛否は拮抗している。

②「核のごみ」最終処分場 北海道寿都町意見交換会 反対意見も
2020年8月26日 19時22分各地の原発

 原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐり、第1段階となる調査への応募を検討していることを表明した北海道の寿都町で、経済団体の代表や町議会議員が出席して意見交換会が開かれました。応募について前向きに受け止める意見の一方、反対の意見も出されました。

いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐり、寿都町は今月13日、第一段階となる「文献調査」への、応募を検討していることを明らかにしました。

国は3年前、処分場選定の調査対象になりうる地域を示した地図を公表していて、応募すればそれ以降初めての自治体になります。

意見交換会は経済団体の代表や町議会議員が出席して、およそ2時間半にわたって非公開で行われました。

終了後の記者会見で片岡春雄町長は、応募について経済団体の代表からは前向きに受け止める意見があった一方、反対の意見もあったと説明しました。

反対意見としては「交付金に頼らず、自立することが必要だ」とか、「情報が少なすぎる」といった声が上がったということです。

そのうえで、今後、町内5つの地区でみずからが出席して住民に説明する機会を設け、来月中旬としていた判断の時期は10月以降に遅らせる考えを示しました。

片岡町長は「手応えとしては厳しい。情報が少ない中、文献調査だけでもマイナスのイメージが出るんじゃないかといった不安の声が多いのが事実だ。今後、町民に丁寧に説明して、あとは町長を信じるか信じないかの議論になる」と述べました。

寿都町議会議長「町長から町民に説明を」
意見交換会のあと寿都町議会の小西正尚議長は「大変、有意義な話し合いが持てた。町長から町民の皆さんに受け入れを検討している意図や町の財政状況について説明をしてほしい。議長としては、町民の皆さんの判断を待ちたい。後志地方の20市町村だけでなく、全国民がこの問題と向き合って議論がわき起こることは大いに期待をしている」と話していました。

地元観光関係者「『核のごみ』との共存はできない」
意見交換会のあと、寿都観光物産協会の吉野寿彦理事は「観光業などは『核のごみ』との共存はできないと思うと伝えた。今後も意見交換会を重ねるべきだと思った。出席者が応募について賛成か反対かは、印象では五分五分だった」と話していました。
注目のコンテンツ
原発事故9年 福島の食はいまどうなっているのかWEB特集 3月30日

あわせて読みたい
“核のごみ”最終処分場 「地元に丁寧に説明」 梶山経産相 “核のごみ”最終処分場 「地元に丁寧に説明」 梶山経産相8月26日 19時06分
「核のごみ」最終処分場 北海道内漁協の代表が寿都町に抗議書
「核のごみ」最終処分場は「市町村長や知事の意見尊重」経産相8月25日 12時49分