[438](投稿)山田広報官辞任の意味

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山田広報官辞職 首相の任命責任は重い
 菅義偉首相の長男正剛(せいごう)氏が勤める放送事業会社「東北新社」から、総務審議官時代に7万円を超える高額の接待を受けていた山田真貴子内閣広報官が辞職した。
 政府の説明によると、山田氏は体調不良で入院しているという。接待問題への批判がやまず、事実上の引責とみられる。
 辞職を受け、首相は首相官邸で記者団に答えて「国会審議の重要な時期に職を辞す事態に至り、大変申し訳なく思う」と陳謝した。
 首相は当初、給与の一部返納にとどめて続投させた。
 内閣の重要政策を国民に知らせる責任者の広報官は政治任用の特別職だ。国家公務員倫理法に基づく倫理規程に違反した人物では、行政の信頼は保てない。
 接待の事実が判明した時点で辞職すべきだった。対応が後手に回ったと言わざるを得ず、首相の任命責任は重い。
 政府は新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言を6府県で解除するのに当たって、内閣記者会が求めた首相の記者会見を拒否し、囲み取材で済ませた。
 会見を取り仕切る山田氏を表に出したくなかったのではないか。ほとぼりが冷めれば批判も収まると思ったのだろうが、コロナ禍で政府が国民に行動自粛への協力を求めているさなかに到底理解の得られない対応だ。
 山田氏が辞職しても、総務省幹部が相次いで接待に応じたのはなぜか、便宜供与はなかったのかなどの疑問が消えるわけではない。総務省は接待問題で幹部11人を処分したものの、いまだに「会食時は利害関係者と認識していなかった」との釈明を続けている。
 東北新社は社長が引責辞任し、正剛氏を懲戒処分にした。だからといって、これでうやむやにはできない。正剛氏ら会社側の関係者の国会招致が欠かせない。山田氏も体調が戻り次第、国会で再度説明する必要がある。首相は責任を自覚し、山田氏や正剛氏に説明を促すべきだ。 

農水省の枝元真徹(まさあき)事務次官ら幹部6人が処分された接待問題も疑惑解明にはほど遠い。鶏卵を巡る贈収賄事件の裁判を理由に、在宅起訴された吉川貴盛農水相と贈賄側の鶏卵生産大手元代表の聞き取りをしていない。枝元氏はきのうの衆院予算委員会で、接待の際に「たぶん養鶏の話題も出た」と述べ、鶏卵事業が話題になった可能性を認めた。事件と接待のつながりについて、国会で真相究明が求められる。    
(2021・3・2  北海道新聞デジタル版より引用)

※※※ 骨川筋衛門のコメント                                     

菅義偉首相の長男正剛(せいごう)氏が勤める放送事業会社「東北新社」から、総務審議官時代に7万円を超える高額の接待を受けていた山田真貴子内閣広報官が辞職しました。体調不良で入院となったそうです。接待問題への批判がやまず、これは事実上の辞任とみられています。
首相は当初、給与の一部返納で済ますつもりだったのですが、諸接待問題の連鎖反応の最中、一時身を隠しても、その後、公的場面に出る「勇気」をなくしたのでしょう。首相に記者会見が求められたにも関わらず、ぶら下がりで済ませてしまったのも「会見を取り仕切る山田氏を表に出したくなかったのではないか。ほとぼりが冷めれば批判も収まると思ったのだろう」と正しく推定されています。
総務省問題はまだ解決されていないので、「総務省は接待問題で幹部11人を処分したものの、いまだに『会食時は利害関係者と認識していなかった』との釈明を続けている」、さらに、「農水省の枝元真徹(まさあき)事務次官ら幹部6人が処分された接待問題も疑惑解明にはほど遠い」指摘されている状態では、「接待問題」の真相究明が求められています。           
これは、安倍政権のもり蕎麦、かけ蕎麦、桜を見る会などの先例や、菅首相の春の会などの「支持者接待問題」もあり、安倍氏や菅氏の「接待」という行いが、大臣や官僚の規律のゆるみが生じる「悪い前例」を作ったとしか思えません。菅首相は、「前例踏襲打破」を掲げていたのではなかったのでしょうか? 本当は安倍首相の「もり・かけ・さくら」手法を前例として「踏襲」する「太鼓持ち」だったのですね!!


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