藤堂鷹虎さんから前号の改訂版が送られてきましたので紹介します。。(編集部)
カエルの誤算
08/14 05:00
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カエルは今頃から秋にかけ、獲物をより活発に追う。冬ごもりに向けてエネルギーを蓄え始めるらしい。茂みで自由気ままに跳ねる様を見ると、自粛ばかりのコロナ下にうらやましい気分にもなる▼でも、とある池のカエルたちは、自由がありすぎる暮らしに飽きてしまった。自分たちを統制してもらおうと、神に「王様をください」と願い出た▼イソップ寓話(ぐうわ)の一つにある。神は大木を授けたが、動かず何もしない王様に、カエルたちは不満を募らせ「もっと強い王様を」と再度請う。あきれた神は水蛇を遣わした。新たな王様は機敏に動き、カエルを次々食べてしまった▼コロナ対策を巡り、市中での飲酒禁止を求めても協力しない人が後を絶たない。緊急事態宣言を発令しても人出は大きく減らない。統制が利かない現状に、全国知事会や感染症の専門家たちが「もっと強い措置を」と政府に訴えている▼強い王様を欲しがったカエルたちと同じ境遇に、いつか国民が立たされないか気になる。対策強化は必須だが、自由を過剰に制限する社会は危うい。そもそも医療の窮状は、病床確保などを後回しにしてきた政府の責任が大きい▼先にそれを問うべきなのに、ロックダウン(都市封鎖)まで議論され始めた。政府はコロナ禍に乗じ、マイナンバーと個人情報のひも付けも着々と進める。政府が水蛇に化けないか、目を光らせる必要もあろう。2021・8・14(北海道新聞デジタル「卓上四季より」)
◆◆◆ 藤堂鷹虎のコメント
◆ここに書かれているように、医療の窮状や病床の逼迫は新型コロナ感染対策の後手後手に回った菅政権・政府の責任にあります。自宅待機しか手がないような指示を勝手に出して、発病からいくらも立たぬうちに、目が届かず他界させてしまうという「失策」が生じるのは専門家に相談すれば最初から分かっていたことです。
自分で血中酸素濃度を測定した時には血中酸素濃度が93%を割っていましたが、救急車をやっと呼ぶことができたときに、血中酸素濃度測定されると96%あったので、救急と思われず病院に運ばれず、その後に死亡したという例を挙げるまでもなく、医療の監視下で刻々と変わる容体を知悉(ちしつ)している医師や看護師のいる病院やそれに準じる病院レベルの施設のなかで、胸部のCT検査やレントゲンの単純写真なども検査することができ、酸素を即座に補給することなどの処置がすぐとれる準備ができていることが必要です。
◆
これらをさきに行わずして、単純にロックダウンで感染拡大を防ごうとするとここに書かれているように、「政府はコロナ禍に乗じ、マイナンバーと個人情報のひも付けも着々と進める」ので、「政府が水蛇に化けないか、目を光らせる必要」があると警告しています。ジョージ・オウェルが書いた『1984年』という「監視社会を描いた小説」を私たちは読んでおく必要があると思います。「監視社会のなかで『窒息する』」ことと、「自宅療養という愚策で肺炎を起こし窒息死する」ことと、そのどちらも選びたくないと私たちは叫ばなければならないと思います。
◆なぜすぐにオリンピック会場などを病床に使わないのか!!なぜプレハブでもいいからすぐに病院に準じる施設を作り、医療従事者を配置し、必要な医療用具を準備しないのか!!菅政権・政府に怒りをぶつけましょう!!