[654](寄稿)「過去を忘れるな」、「歴史は貴重」 政治家は肝に銘じてほしい

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ペンギンドクターより
その1

皆様
 長雨が続いていましたが、台風一過青空が見えてちょっとホッとした気分の毎日です。

 なぜか、新型コロナウイルス感染者数が減少しています。菅総理も、もう少し早く減少してくれれば、「俺は辞めなくてすんだのに」とブツブツつぶやいているかもしれません。麻生副総理や橋下弁護士(元政治家)などは「専門家は反省すべきだ」「専門家は人流抑制と言っていたが、その結果をきちんと検証すべきだ」と相変らずまくし立てています。確かに一理あります。これで、専門家の権威はますます低下しそうです。政府の専門家の陣容が偏っていると、別の統計専門家が語っているのも目にしました。しかし、どの専門家も他人のせいにするのが得意な人ばかりだと嘆かわしくなります。
 しかし、よく考えてみれば、新型コロナウイルスについては、発生から世界への蔓延まで、予想外のことばかりでした。広がることは予想されていましたが、こんなに早く広範囲にとは想定されていなかったし、使えるワクチンがこれほど早く製造され、接種可能になるとは思いませんでした。意外なことばかりなのですから、政治家ならば人を責める前に、大きな流れを意識しつつ、自分の言葉に責任を持ってほしいものです。
 麻生副総理と名古屋市の河村市長の人気の共通点は庶民の言葉で語ることのようです。つまり、日本の庶民のレベルが低いことが、二人を見ていてわかります。でも、世界中がそういう時代になってきているようにも感じます。庶民を馬鹿にしてはいけない、自分自身も庶民である、というのは百も承知ですが、「過去を忘れるな」「歴史は貴重」ということを政治家は肝に銘じてほしいと思っています。
 庶民でない専門家なら、科学的に検証することはもちろんです。税金の使い方も含めて是非十分な検証をしてほしいと思います。
 このまま新型コロナウイルスが減少するとは楽観できませんが、ワクチン接種が効果があることは確かだと思います。世界中の国の感染者数と死亡数の推移を検討すれば、それなりのデータが出てくると思います。まずは世界中がワクチン接種を進めることだと思います。

 添付ファイルは、自分なりに集めた医療情報と自分自身の経験を綴りました。
 先日の台風は大したことなく、8000歩以上をクリアーできました。週二度(月)(土)の料理を続けています。読書も何とか月に10冊前後で推移しています。実は今、昔私が購入した正岡子規『仰臥漫録』を読んでいます。壮絶な結核脊椎カリエス、腸結核)との闘いの記録でもあります。私は以前彼の『歌よみに与える書』を読みました。でも彼の本領は俳句のほうでしょう。私の尊敬する明治人の一人です。漱石の俳句の師でもあります。漱石の『思い出す事』に書かれた胃潰瘍との闘いも壮絶ですが、正岡子規の弟子も漱石に劣りません。コロナのおかげで書棚からこのような本を引き出すことができたとも言えます。
 では。

編集者より
添付ファイル「医療を拒否した人々」は次回紹介します。