[657](投稿)赤木さんの業務内容を隠す人事院報告は不当

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森友、認定理由不開示は「違法」
元職員の公務災害報告書
09/21 19:58 更新(北海道新聞デジタルより)

 森友学園問題を巡る財務省の決裁文書改ざんで2018年に自殺した近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=の公務災害認定報告書に関し、赤木さんの業務内容などを不開示とした人事院の決定を、総務省情報公開・個人情報保護審査会が違法として取り消すべきだと人事院に答申していたことが21日、分かった。16日付。妻雅子さん(50)側の代理人が明らかにした。
 雅子さん側は19年9月に公務災害報告書の開示を求めた。人事院は開示可否の決定期限を延長した上で19年11月に一部を開示する決定を通知したが、赤木さんの業務内容や健康状態に関する部分は不開示とした。雅子さん側は20年2月に人事院に審査を請求し、人事院総務省に諮問していた。審査会は、不開示とした理由が詳しく記載されていないと指摘し、不開示によって雅子さん側が審査請求の手続きで「具体的、効果的な主張をすることを困難にさせている」とした。
 一部開示された公務災害報告書は認定理由で、森友問題に関する報道で業務が増えて超過勤務が慢性化し「精神的に追い詰められ、自宅で発作的に自殺した」と指摘。財務省理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官による改ざんの指示と、赤木さんの自殺を結び付ける記述はなかった。

■■■黒木福寿のコメント

 肝心なことは、赤木さんの業務内容などを不開示とした人事院の決定を、総務省情報公開・個人情報保護審査会が違法として取り消すべきだと人事院に答申していたことです。
 審査会は、不開示とした理由が詳しく記載されていないと指摘し、不開示によって雅子さん側が審査請求の手続きで「具体的、効果的な主張をすることを困難にさせている」としています。一部開示された公務災害報告書は認定理由で、森友問題に関する報道で業務が増えて超過勤務が慢性化し「精神的に追い詰められ、自宅で発作的に自殺した」と指摘しましたが、佐川宣寿元国税庁長官による改ざんの指示と、赤木さんの自殺を結び付ける記述がなかったことは残念です。
 真っ黒に塗りつぶされた文書から、佐川氏の指示と赤木氏の自死を結び付ける記述を見つけるのは極めて困難です。そのそも、真っ黒に塗りつぶすことが、全面的に「事件」に関りが推定される政権の決裁でできること自体がおかしいのです。公文書の保存をきっちりとしなければ、同じことが繰り返されるだけです。読者の皆様、この事態に対して、反対の声を上げて行きましょう!!